1999年のデンノウエレキング
さっきのやつです。デザインコンセプトは『打倒Yahoo!』だったと思います。
この時代のYahoo!をご存じの方は「…ああ…」って思うかもしれません(そうでもないかもしれません)。
ソースを見て気を失いそうになりました。ひ、ひどいなあ…! あと配色センスがものすごいなあ…!
とにかく「ひららこーぼー」さんの宇宙人を使いたいがために作ったページ。
びっくりしたのが、カラーコードが16進法じゃなくてRGBで指定してあることです。「rgb(255,0,102)」みたいなやつ。へ〜!
あと知らない要素があったりする。テーブルになぜか「frame="void"」って書いてあるんですが、調べたらこういうふうに書いてた時代もあったらしいです。
外枠の表示設定ですって。何かあったなそんなの!
この頃は、InternetExplorerとNetscapeCommunicatorがブラウザの主流で、初めて買った本がInternetExplorer専用だったため、
ネスケユーザーやマックの人から「背景が灰色である」とか「ものすごく文字化けしている」「というか全体的に表示が崩れて何がなんだかわからない」
とたくさん言われました。<FONT face="DF特太ゴシック体">とかバカか。やめなよ!(今回再公開するにあたり、崩れた部分やあまりにアグレッシブなタグの記述は手直ししてあります)。
それにしてもデザインもさながら、書いてあることが全体的に痛々しいです! 年齢のせいもありナイフみたいに尖っては触るもの皆傷つけている、
10年の時を超えてわたしのガラスのハートを傷つけている!! 特に日記が。ものすごい。今の中高生のブログを見てわたしが悶絶しているように、
この頃のわたしの日記やその他を見たみなさんもさぞかし悶絶していらっしゃったことでしょう! ごめん。10年前のわたしになりかわって謝る。よく「日記が電波を放っている」「痛々しい」と言われていたんですけど、当時は意味がわかりませんでした。
怖い、今も相当重い中二病を煩っているので文章を書く時は気をつけようと思っていたんですが、この頃もたしか同じように思ってはいたので、また10年経ったら今の日記を見て「あ…ああ…あう……あっ……」ってなったりするのであろう。
渡海奈穂としては、デビューして二年くらい経って、二冊目の単行本が出たあたりみたいです。一応、商業誌とあと同人誌の宣伝もかねて作ったつもりのサイトでした。まだパソ通の方やってる人も多かったし、インターネット自体があんまり普及してなくて、ネットやってる人は特殊…個性的…おもしろい…
人が多くて、当時設置していた掲示板での交流とか、とても楽しかった覚えがあります。
今はブログのコメントとかmixiとかあるから、掲示板って廃れてきちゃってるけど、この頃は大抵個人サイトには掲示板とゲストブックがついていた気がする。で、訪問者みんなが入り乱れて、好き勝手なこと書き込んでて、賑やかで楽しかった。最近だと掲示板があっても、管理人以外レス禁止、横レス禁止とか、日記は自分のサイトに書けとか、いろいろマナーが厳しくなっちゃったけど、この頃のフリーダムさは未だに好きで、自分のサイトだけでもそういうふうにできないかな〜って思ったりする。無理なのはわかってるんですけどね、インターネットとか、同人活動とかは、普及するにつれてむしろ間口が狭くなったなって思います。交流し辛くなったなあと。
あとこの頃はみんなアナログ接続(電話線で繋ぐやつ)で、テレホタイム(夜の11時くらいから朝までの電話代定額コース)にはさっぱり繋がらなくて、この時代熱心にネットやってた人に「ぴーひょろろろー」ってあの音を聞かせると100%悲鳴を上げる。
わたしは自営業やってる実家にいた頃で、仕事に使う電話線なのに繋いで怒られ(こっそり繋いでるつもりなんだけど、
ダイヤル式の電話機が「チンッ」って反応するから両親にバレる)、仕方ないので自分の部屋に電話回線をひきました。
対外的には「小説のお仕事に必要なので」って言ってたけど、実際のとこは「心ゆくまでネットをしたいから」でした。
サイトのコンテンツ自体は、開始した時点で今とほぼ同じ状態です。日記、インフォメ、小説がメインで、あと各種掲示板やチャット、あと
夢日記というおそろしいものも。でもこのコンテンツは一部に好評で自分でも気に入ってるので(頭がおかしくて…)機会があったら
また公開してみたい。読みたい人もそういないだろうが。
2000年のデンノウエレキング
画像クリックするともうちょっと大きいのが出てきます。
ここでもうサイト名が「デンノウエレキング」になってますね。3カラムで作ってた。左がメインメニューで、そこの「小説」とか押すと、
右フレームに「JUNE」「ファンタジー」とか子メニューが出る仕組みでした。多分仕掛けとしてはこの時が一番凝ってた。
あと色調が落ち着いてよかった。
この頃からなぜかはやってたウェルカムページみたいのがあって、上の画像の一個前に「ここはデンノウエレキングです、入りますか?」みたいなことだけが書いてあるindexページがありました。今もよく見かけるけど、あれは何か意味があるんだかないんだかよくわからない。のでうちはすぐやめました。パロディだとあった方がいいのかな。
日記の痛々しさは相変わらずでした。まあ1年ごときで変わるはずもない。仕事のことでものすごく悩んでた時期らしく、
随所で荒ぶっていておもしろいです。お仕事ページに「現在ノベルズが6冊発売されています」って書いてある下に、
8冊分のタイトルリストがあります。一桁の数すらじょうずに数えられない病は健在です。
トップページに「ネスケ嫌い宣言」とかしていてかなり感じ悪いです。直しても直してもネスケでうまく表示されないことに絶望し、
悪いのはわたしじゃない、おまえだ! とばかりに逆ギレしたようです。みっともないですね。
2001年のデンノウエレキング
ごちゃっとしたデザインが嫌になって、一枚でまとめ。
ここで独自ドメインeleki.comを取得して、サイボーグからお引っ越ししました。たしか仕事の原稿で煮え煮えになったる時に急に「そうだドメイン取ろう」と思いついて、バーッと手続きしてデザイン変えて移転した記憶。いっつもこうだよ。
トップページに最新日記を更新してました。ブログとかまだなかったので、日記はまだHTMLで全部手打ちでした。うん、まだまだ日記は痛々しい。が、ちょうどとってあったページにMIYAと仲村トオルと山口祐一朗(いっちゃんって書いてある役をやってた)のことを書いてあるがおもしろいので載せてみる。
この頃は山口さんのことは普通に好きだったなあ。「恋を何年休んでますか」は今考えると自分的に本当に神がかったドラマであった。また見たい…矢田亜希子を嫌っているのは、世界陸上で室伏さんについて「あんなに格好いいのに何で陸上なんてやってるんでしょうね」みたいなことを言ってたからで、今は押尾さんと結婚する勇気を尊敬しています。
すごいどうでもいいですが、右上のクマアイコンをクリックすると秘密のページが開いて、そのページは存在した時間の最初から最期まで工事中でした。隠しページみたいのを作ってみたかったらしいが、何をすべきか思いつかなかった…。
2004年のデンノウエレキング
小説読みに来た人がすぐ読めるよう、タイトルを全部トップページに載せて、直接飛べるようにしていました。「雨が止んだらお別れね」とか、書き下ろしの連載を始めた。連載…?
ちょうど
5周年記念の企画中でもありました。5年後にはいっぱいイラストもらえるよ! よかったね!
式部玲さんを勝手に応援するページとか、THE JETZEJOHNSONを勝手に応援するページとか、いろいろ勝手に応援してた。
オペラマニアはまだエレキング内のコンテンツだったんだな〜。
まだパロディ小説あって、FEピープルも設置してあった。本当に今とやってることが大差ない。
そしてシャランラが出張り始めたのもこの頃からです。
うさぎ小屋もありました。
お仕事はキルシェノベルズさんのが出たばっかみたいですね。富士山ひょうたさんのカバーがすてきでした!
この辺で、実家の小さいわんこがお空に行ってしまって、気持ちの整理がつかずに少しの間サイトをおやすみしてました。
2007年のデンノウエレキング
(1)
あまりに頻繁にリニューアルをしすぎて、いちいちデザインをとっておかなかった2005-6年。
上の画像は2006年の終わり頃からのデザインだと思いますうろ覚えだけど。
この辺を見覚えのある方が多いかな、たしか結構長い間このデザインでした。更新記録やお知らせなどをSSI使っていたので、HTMLで保存してる分にはそれが反映されず、左側がスカスカで間抜けです。
何かの公式サイトっぽくしたかったんだと思います。いやわたしの公式サイトなんですが。ドリームウィーバーを導入して、いろいろやってみた時期。しかしやはりマカーに優しくないデザインだったらしい、ごめん。
「はやっているらしいサラリーマン小説を連載したらどのくらいの人が来るだろう」という実験をしたら、本当にたくさんの人が来てくれてびっくりしました。読んでくれて、声をかけてくれる人が増えたのですごく嬉しかったけど、それと同時に、いろんな問題も出てきちゃってサイト運営にすごく頭を悩ませていた時期…のちょっと後。で、小説ページが閉鎖してあります。その前に、サイトのことばっかりに時間や気持ちを取られていたらそれ以外のところに支障が出てしまうので、思い切って、サイト自体をおやすみしたりしてました。
ある時期からメッセージをくださる方、BBSに書き込んでくださる方の中にものすごくマナーの悪いというか思考回路が理解不能な人が唐突に増えてしまって、ウェブ小説を掲載するサイトとしての限界を感じました。
どんどん注意書きが増えてしまって自分でもすごく嫌だった。読んでわかってくれる人は読まなくてもわかるから「なんでこんなことダラダラ書いてんだろう」って思って、読んでもわからない人は何をどう説明しようがわかってくれないので内容的には無駄なんですが、何かあった時に「あらかじめこう説明してある」って言えば納得はしてもらえるので、何て言うかおまじないみたいなもんです。更新についてとか、おすすめ掲示板からのリンクについてとか。未だに「更新」「まだ」「悲しいです」っていう字を見るとビクッとする(笑)。
※ちょっと追記、一時期を過ぎて、困ったなあっていうメッセージを送ってくる感じの人は、現在はもういません。
今いただいてるメッセージは、どれもこれもありがたく嬉しいものばかりです。また、当時もほとんどのメッセージがありがたいもので、いただいたメールなどは今も全部大事に取ってあります。
あの頃、ひたすら「好きです、頑張ってください」って言い続けてくださった方々のお気遣いは今思い出しても泣けてくるくらいありがたいです。みなさん大好きです。よかったらまた気軽に何でもひとこと送ってくださいね。
2007年のデンノウエレキング
(2-a)
唐突に「サイトがごちゃごちゃしすぎだからシンプルにしたい!」という熱がわき上がって上から作り直したデザイン。うしろが白くてちょっとわかりづらいから枠線をつけてみた。画面に左のすみっこに全部が入る感じです。解像度がそんな高くないうちのモニタで見てもすみっこだったから、高解像度のモニタでみたらとてもちんまりしていたんじゃないでしょうか。
ほんとはこのくらいのボリュームの方が閲覧者にも優しいと思う。
「おまえのサイトはトップページに情報が入りすぎて見づらい」と言われて、そうかもねと反省しました。あんまり今に生かされてないですが。
画像のシャランラは、この年の夏コミで配ったびんせんのやつです。正直自分でものすごく気に入ってる! 馬鹿馬鹿しくて!
「一体なんのサイトかわからん」といろんな人に言われましたがわたしもそう思いました。
小説は、状況が落ち着いたのでひっそり再開してますね。実は休止した時から×ヵ月休んだら再開しようと思ってましたが、怖くて書けませんでした。
2007年のデンノウエレキング
(2-b)
これは上のやつの、ハロウィンバージョン。載ってる情報がちょっと前後してる。上のデザインの合間に一瞬これでした。みんなにシャランラを褒めてもらって嬉しかったです。慰めかもしれないけどな! ますます何のサイトかわからんデンノウエレキング。おまつりごとはどうしても外せないイベント女です。
2008〜9年のデンノウエレキング
10周年記念のリニューアル前最後の形態。2008年はだいたいこの形で、タイトル・小さい画像と色味だけをいじっただけでやってました。ブローバンドの人が増えてきたし、多少画像が重くても平気だろうという判断。ナローバンドの人には読み込み遅くてすみません。やっぱり「公式っぽい」のを目指している感じです。
サイトいじるの好きなんだけど、情報も技術も増えて、さすがに素人が合間合間にやるにも限界を感じてきたので、そろそろ人に頼みたいなあとたまに思ったりする。しょっちゅうリニューアルしちゃうのは、見てるうちに自分の考えたデザインのダサさに絶望するからです。あと使いづらさが気になったり。
プロの人に作ってもらったら、みやすくてかっこいいサイトになるかもしれないなあと思うけど、相変わらず日記は電波を放っているし、書いてるものはあれだし、デザインがどうとかいう問題でもないんじゃなかろうかと気づいた10年目のデンノウエレキングでした。
とういわけでエレキング10年史こんな感じでした! 覚えてるデザインありましたでしょうか、長々おつきあいありがとうございます。最近いらしてくださった
方にも、へーこんな感じだったんだー程度に楽しんでいただけましたらさいわいです。