コミティアと文学フリマに行って、自分が参加するなら気をつけようと思ったこと
普段はコミケやコミックシティで二次創作、J*GARDENで創作BLのジャンルにサークル参加していて、一般で即売会に参加するのが数年ぶり。
コミティア・文学フリマ共にサークル参加していた経験はあるけど、一般も含め会場に足を運ぶのは十五年以上ない、という状況です。
ひさびさに創作でもサークル参加したくなったので、今のコミティアと文フリはどんな感じかな? と思い時を超えて一般参加してきました。
道中の感想はこんな感じ。↓
で、参加している間と、帰ってきてから考えたことまとめ。
自分用のまとめなので、感じ方など人それぞれだと思うということは最初に申し添えておきます。
一般参加で気をつけようと思ったこと
カタログは事前に購入して欲しい本の目星をつけておく
十五年前とサークル参加数の規模が違うをうっすらと頭でしか把握しておらず、「現地で気になったサークルさんをチェックすればいい」「一般参加でヒマだし、何なら端から端まで全部のスペースを見ていけばいい」と思っていたんですが甘かったです。甘すぎました。
何しろ人が多くて、特にコミティアはぎゅっとサークルを詰め込んでいるのか通路が狭い。
「あそこの本が気になるな」と視界に入っても、人だかりができていたり、サークル主が知人らしき人と話し込んでいるのを見て、何しろ中身がよくわからないものだから「並んだり、邪魔してまで手に取ることもないか…」と諦めてしまう。
逆にスペース前が広々していても、「いらっしゃいませ!」「お手に取ってご覧ください!」「立ち読みだけでも!」と勢いよく客引きされると、私の性格上萎縮して逃げ出してしまうので、「あの本が買いたい」「中身が気になるからちょっと確認させてほしい」という確固たる意思を持って望まねば、私のような小心者のコミュ障は、声から逃げるだけで参加時間が終わってしまう…。
人のスペースの前を塞がないようにする
上記のようにあてどもなくスペースを回っていて気になったのは、結構な確率で「サークル主の知人らしき人が、スペースの前を長々と塞いでいる」です。
自分もサークル参加しているからわかるけど、イベントでないと会えない人、SNSではやり取りしていたけど顔を合わせるのが初めての人、などがスペースに来てくれた場合、嬉しくて、つい話し込んでしまいがちなんですが。
あれ、一般参加者からするとものすごく邪魔ですね。
上で書いたように「あの本が買いたい」という確固たる意思を持っている時は、「すみません」と声をかけてお話を一時中断してもらって、サッと本を買うこともできるのですが。
「あのサークルの本が気になるけど、ずっと人がいるから立ち読みもできない…」という状況が、すごくもったいない気がする。
自分がサークル参加の時は、
・開場前に設営が落ち着いた頃を見計らって/開催中の客足が落ち着いたところを見計らってサッと差し入れと新刊を渡すだけ
・よっぽど話したいことがある時は、スペース内からサークル主を引っ張り出す(売り子さんがいて、サークル主がいなくてもスペースが回りそうな場合)
・とにかく長居しない。うっかり話し込んでしまっても、人が通りがかったら、途中でも話を切り上げて去る。
など気をつけています。
今後も気をつけようと重ねて思いました。
面識のない作家さんに言いたいことがたくさんある時は、手紙を書いて渡した方が言いたいことが伝わる気がするので、手紙+ちょっとした差し入れを渡して「応援してます」とだけ口頭で言って逃げ去るようにしている。
サークル参加する時に気をつけようと思ったこと
おしながきはジャンル・あらすじ・アピールポイントをはっきりと書く
結構多かったのが「心に響くお話です」みたいな、フワッとした表現で、なかなか手に取りがたい。
多分書き手としては「詳しく書くと先入観を持たれてしまう」「ネタバレになってしまう」「一言で説明できるなら長編なんて書かない」という気分だろうなと思うんですが、せめて主人公の性別、年齢、立場、舞台、物語のジャンル(現代もの、恋愛もの、ファンタジーとかざっくりしたものでも)くらいは書いてあると、その書き手を知らなくても手に取る切っ掛けになるのになあ、と。
長々書いてもいちいち足を止めて読んだりはしないので、一、二行で物語の特徴を掴める説明が大きく書いてあると嬉しいなと思ったので、自分が出展する時は気をつけようと思いました。
あと台詞抜き出すやつも効果的だなと思っていたんですが、創作文章同人系だとあんまり流行ってないのかな?
作品の中の、象徴的な台詞を抜き出して帯にしたりっていう、商業誌でよくある手法が、二次創作のイベントだと割と目にする(ような気がする)んですが。
表紙の絵で作品の雰囲気や内容を掴み取ってもらえる漫画やイラスト、写真集と違って、小説はパッケージでアピールするのが難しいので、智慧を捻っていきたい。
カタログにも詳しいあらすじや作者紹介を書く
これ本当にもったいないなと思ったんですが、文フリのカタログを見たところ、「書くことがありません」とか「まあ適当にやってます」とか、まあ書くのに苦労するのはわかるんですが、素っ気ない感じのアピール文は損しかないなと感じました。
中には「素っ気なくすることで個性を出す」目的かな? という風情のサークルさんもあったんですが、卒業文集でひとりそういう子がいたら「おっ、変わってるな」と印象に残りもするだろうけど、全員が創作者の中で斜に構えた表現をしても、埋もれるばかりではないだろうか。
素直に、書き手がどういう人間・どういう集団であるかとか、書いている文章の傾向とかを書いた方が、読み手には親切だなと思ったので、自分が申し込むことがあれば気をつけます。
参加前にWEBでの露出を頑張る
身も蓋もない感じですが、やっぱり目に留まるのは「どこかで見た覚えのある人・本」なんだなあと、コミティア・文フリ両方参加してみて思いました。
本当に身も蓋もないですが、創作同人で最も手に取ってもらえるのって、「作者やサークルの所属団体が著名である」ことだと思います。
著名であるということは「おもしろいものを書いているという確約」があることだとも思います。
だから別に、プロしか売れないということでもなくて、とにかく「どんなものを書いているのかを知られる」ことが必要なので、事前にnoteなり、カクヨムなり、なろうなり、自サイトなり、Twitterなりで作品をガンガン発表して、それをまとめて「あのお話ですよ」というのをアピールしつつ、新作を読んでもらえるように流れを持っていく、っていうのが、一番手に取ってもらう確率が高いのかなあと。
「好きなものを好きなように書いて本としてスペースに並べたいだけ」っていうこともあるので(書いて冊子にして満足する本もある)、たくさん見てもらいたい時はそうしよう、って感じ。
他にももう少しこまこまと「ああしよう、こうしよう」と考えたり、そもそも『同人誌即売会に参加して紙の本を売るということ」について考えたりもしたんですが、まとまらないので、この辺で。
あとでまた同人誌については覚え書きのためにメモするかも。