買った本に関してつらつら語りすぎた

もう八月ですって。
クーラー毎日フル稼働です。電気代については考えまい…。
設定温度を28度にするとちょっと蒸れてしまって、27度だと差異がなく、26度にするといきなり寒すぎる。
結果27度にして長袖を着ています。アホみたいだなと思うんですが、自分ひとりならともかく猫がいるのでなるべく涼しい環境を保ちたい。
ちょっと家を空けるたびに「クーラー止まったらどうしよう」って戦々恐々です。
昔住んでたマンションが部屋ごとに電気系統が違って、どっかの部屋が落ちても別の部屋は生きていてありがたかったなあ。電気代ものすごいことになってたけど一人暮らしなのに毎月2万弱。
ルームシェアしてる今の方がだいぶん安いです。

そんなこんなで先月くらいから買った本。溜めてしまったのでちょぼちょぼ自分メモ。

ちはやふる(42)/末次由紀

講談社
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アオイホノオ(21)/島本和彦

パーマネント野ばら/西原理恵子

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そういえば読んだことなかったな、と購入。
映画も気になっていたんだけど

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あらすじを観たら最後が気になってしまって、とりあえず原作から読む。
舞台はいつもの西原先生の故郷(多分)。
猟師と飲み屋の女ばかりの街、みんな貧乏で、妻は夫に殴られ、子供も殴られ、刃傷沙汰も珍しくない世界。
今回も、エッセイでよく出てくる「旦那を刺した包丁で作った料理を客に出す女性」辺りが描かれている。
エッセイに限らず、ストーリー漫画でも、底から抜け出せない人たちが本当に繰り返し繰り返し描いてある。
「ゆんぼくん」を読んでも「ぼくんち」を読んでも、不幸な人、不幸な家庭ばかりで救われない。救われない中でみんなが笑っているから心臓が痛い。

女性が女性であるだけで不幸なのだ、という世の中のきまりを突きつけられるような気持ちになる。
男性であっても、貧しくて弱くて知恵がなければ殴られたり嘲笑されるのが当然で、先の光なんて何もなくて、大きくなっても酒かギャンブルか薬か異性で失敗して野垂れ死ぬ未来しか見えない。
女性は子供を怒鳴りつける母親になり、夫に裏切られ虐げられる女になり、男は嘘つきで怠け者で無能でなのに女から許される不思議な存在に至る。

西原さんの漫画の中で、「裕福で清潔な家庭で飢えを知らずに育った女性」は、UMA並の稀少感で描かれる。
主人公や周囲の女性は、不幸だけど笑う、不幸だけど逞しい、不幸だけど子供がいるから幸せ、お母さんになれて幸せ、と呪文のように唱え続けている。
不幸だった女性が裕福で清く正しい男性と結ばれて、安心して暮らせる幸せな家庭を築きました、という物語を目にした覚えがない。

で、今回初めて、それっぽい描写が出てきた。
詳しくは描写されていないけれど、飲んだくれの海の男とは違う、殴らない、言葉を荒らげない、綺麗な格好をした、大人の男性が現れる。
その男性の正体を見た時、「ああ、それは、こういう形でしか描かれることはないんだ」というものすごい閉塞感がやってくる。
「嘘が描けない人なんだなあ、西原さんは」と思って怖くなる。
おかげで「毎日かあさん」がものすごく怖ろしい本だなと感じられて仕方がない。怖いなと思いながら読んじゃう。

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