Amazonさんから届いたジブリのDVD『海がきこえる 』『雲のように風のように』
海がきこえる
原作:氷室冴子
最近金曜ロードショーでジブリばっかやってるので、じゃあこれも流してくれればいいのにって思ってたら、Wikipediaにこんなことが。
近年スタジオジブリの作品が日本テレビ「金曜ロードショー」枠で放送されているが、本作品の放送の機会は他時間帯においても15年以上にわたって確認されていない。理由として以下の三点などが囁かれている。
- 高校生・未成年者の飲酒・喫煙シーンがある
- 72分という尺が短すぎて放送枠が無い
- 宮崎駿が作品を認めていない
上2つはともかく3番目は…「囁かれている」っていうんだから単なる噂なんでしょうが、エーって思った。
海がきこえる、原作もアニメも大好きなので、どっちもみんな読んだり見たりすればいいのになーって思う。ドラマはドラマでよかったすみませんわたし武田真治全肯定の病なので。
まあ大方の人の予測どおりわたしは里伽子が好きだよ…DVDのレビューでは蛇蝎の如く嫌ってる人もいたが。
でもあれは監督が男の人だから、ちょっと原作とはニュアンスが違ってたよなとも正直思う。あれはあれで可愛いけど。
望月監督はグリーンウッドのOAVを撮った人ですね、あのOAVも、ちょっと誤解を招きそうな言い方ですが「女性の気持ちがわかると思っている男性」が撮った感じ。いい悪いではなく感想として何となく。
原作の里伽子は本当に可愛い。あと拓も可愛い。1作目も好きだけど2作目が好き過ぎて。
「アイがあるから」で、拓が怒った時に思わず高知なまりで「おい、おばあ!」って怒鳴るところがすごく好き。
あと里伽子の「つめたくておいしい」も。
1作目の拓と松野の擦れ違いというか行き違いがすごく生々しくて、ああ、本当に、高校生はいいなあと思ったものでした。
雲のように風のように
雲のように風のようには、Amazonで注文した時おすすめされて、これも好きな作品なのでついでに買うてみた。
何でだろって思ってたらこっちも「海がきこえる」と同じくキャラデザ近藤勝也さんなんですね。
テレビで観た頃はキャラデザとか監督とかよくわからんかった。今でもよくわかんないんですが。
こっちも原作もアニメも大好きです。コリューン…。
すごい昔にテレビで流れてた映画で、全然覚えていないんだけどCMが一切入らなかったらしい。
原作は日本ファンタジーノベル大賞最初の受賞作であり、主催の三井不動産販売が一社提供のスポンサーとなって、春分の日の日中に本編放送中はCMを入れないという異例の形式で放送された。スタジオジブリ作品に多く参加しているアニメーターの近藤勝也が作画監督を務めている(本作はスタジオぴえろ作品)。
Wikipediaより。景気のよさを感じる話だ。
↑これの下に、
アニメ化にあたって登場人物の人生や設定などに多少の変更、描写の省略がされており、それについて原作者は「幾つか物足りなさはあるが映像化に感謝している」と1993年に出版された文庫版のあとがきで述べている。
とも書いてある。
テレビで観た時は子供過ぎて、綺麗な絵で、楽しくて、ちょっと悲しい話だなあ…くらいの感想だったんですが(子供の頃の私は今よりさらに感性というか情緒が死んでいた)、後になって原作小説読んだら全然違うから驚いた。
「閨のことと妊娠について」が一切省かれていたので、本当に別の話を読んでいる感じだった。一番重要なテーマがまったく違うっていうすごい荒技。
これほど出だしの一行が忘れられない小説もないわ!
初めて読んだ時、最後の方まで史実だって本気で思ってた。細細したところまで詳細にリアルに書いてあって、だからちょっと現実的にあり得ない部分が信じられず「こんな国あるわけないじゃん」と思ったら本当にあるわけなかった。
すごく大好きな本です。アニメも大好き。