最近やってること

2016年3月27日

刀剣乱舞にはまって以来、刀を見に行く旅行とか、ちょいちょい出掛けているんですが、最近はいろいろ高じて刀を愛する人たちの集まりに入会しました。
参加者は主に（戦争経験があるレベルの）ご高齢の男性で、「若いお嬢さんが入ってくれるなんて」と感激していただいていますが、ごめん我々もういい歳なんだ…と思いますもののその年代の方にしてみればたとえ50代だったとしてもお嬢さんなのであろう。若い男性もちらほらおられます。

なお刀剣女子なる存在はやはりご存じのようです。講義の最中に「我が会にも刀剣女子の方がおられますが…」とこちらを微笑ましい目でみなさんご覧になられて、ドゥフフってなってます…ドゥフフ…。
切っ掛けは何であれ、新しい参加者が増えることは大変喜ばしく受け止めていただいているようです。
Twitterとか見てるとたまに刀の観覧マナーがどうの、にわかが来るのは博物館にも迷惑だのと（最初の頃は）言われていたようですが、愛刀者界隈ではなかなか人が集まらずご苦労されているようなので、興味を持ち足を運び金を落とす人たちはほぼほぼ歓迎ムードなため、興味のある方はどんな場所でも堂々と飛び込んでいくのがいいんじゃないかなと思います。勿論常識や節度や敬意を持つのは大前提として。
最近はもうそういう流れができているようなので、見ていても楽しいですが。
お行儀の悪い人はジャンルのせいじゃなく個人の資質としてダメなだけだと思うので、何でもかんでもジャンルで括るのはよろしくないですね。「ジャンルの中には変な人もいる」って評価になっちゃうのは仕方ないかもしれんけど、自分や周囲の声が届く範囲の人はお行儀よくいきたいなと思っております。
とりあえずこれまで私が行ったところではお行儀悪いって怒ってる人を一度も見たことがないので幸いです。

集まりでは刀の入札鑑定をします。実物を観察して、作られた場所や時期、刀工などを当てていく感じです。入札と言ってもオークションなどと違い、入札表に記入して、判定する先生に渡し、全部当たったら「当」、だいたい合ってるけど刀工が的中したわけじゃなくて師弟や兄弟なら「同然」、時代が外れてたら「時代違」、全然違ってたら「否（イヤ）」等と返ってきます。
入りたてホヤホヤで刀の見所もわからぬ私は入札に参加などできず、他の会員の方から観賞の仕方をちょっとずつ教わってる状態です。まあ5年も経てば入札していいんじゃない、と言われたり、10年経っても無理じゃない、と言われたり、色々です。

そして軽率に「あなたたちは刀を買わないの？」って問われたりして震える。
「安いよ、車一台分」ってその車は国産！？　軽！？　違うでしょ！？
刀を二桁所有していて刀を収めるための場所も用意している、という若い男性のお話にも震えたんですが、よくよく聞いてみたら刀を売り買いする仕事をしていらっしゃる方のようで、ほっとしました…。
みなさんの話を聞いてると、「どこそこの家で刀が出てきた」のようなことがちらほら出てくるので、私が愛するゲームに出ている現実には所在不明の刀も、そのうち農家の納戸から新聞紙に包まれて出てきたりすればいいなーと思っています。

それにしても先生の話が面白いけど怖い。
刀界隈の闇を感じるお話もボロボロ出てきて、ウワーってなっています。
割と歯に衣着せない感じの物言いをなさる方なので、これはこれで震える。面白いんだけど。
別にここに書いてもいいのかもしれないけど書きたくないから書かない○○が××の話…とか…ヒー怖い。面白いけど怖いけど面白い。怖いのは刀じゃなくて人間です。真剣を握って怖がる私に、「お嬢さん、本当に怖いのは人間だよ」と真顔で目を覗き込んでおっしゃる先生が一番怖くておもしろかったです。
なお「刀を知るためには自分で打つのが一番」的なことを言われて、まあそうなのかもしれないけど！　ってなってる。
実際刀工の方もいらっしゃったり、私はお会いしたことないんですが女性の研ぎ師として修行中の方もいらっしゃるようで、作る方も長く受け継がれてくといいなーと（自分では何もできないのに）思うのであった…。

鑑定会以外にも、神社の奉納刀の手入れを見学させていただいたりして、普段は入れない・見られないものを割と気さくに見せていただけたのが有り難いです。
ぽんぽんするやつの打ち粉も割とカジュアルにお菓子の缶に入ってたりする。