やっと録画観た

2005年3月4日

残酷でイノセントなドラマティック・アニメーション巌窟王。
　
もう金曜ですが一応ネタバレ対策。
　

　

　

何だ、あれか、今週火曜は女装祭りだったのか。
式部さんが多分このことについて、ビデオ未見のわたしに滅茶苦茶話したそうな顔をしていたんですが、止めてよかった。
爆笑が止まりませんでした。アルベールさんのあまりの女装の似合わなさっぷりに萌え！　ガタイよすぎるよ。
そうかアホは将軍の息子だけあっていい体してるんだよな…フランツさんに剣教えてたって言ってたもんな…。
多分ペッポたんにそそのかされての暴挙だと思いますが、あれで誰も気づかなかったのはおかしいと思います。周りはヒソヒソ「ちょっとあの子…」「シッ、旦那様の趣味かもしれないでしょ！」みたいな感じだったのではないかと。

入浴シーンが出てきた時、てっきりユージェニーかと思ってものすごい勢いで目が釘付けになったんですが、バカルカンティだったことに萎え。
今素で間違った、カバルカンティですよね、アンドレア！
わたしはものすごくこのバカが嫌いなんですが、微妙にときめくと思ったらCV関智さんだったんですね。
アホのことも嫌いですが、バカの嫌いぶりはそれとかなり種を異にしている…。

まあそれはそれとして、今週のアルベールさんの明言。

「もうよしてくれ！　振り回されるのはたくさんだ！」

おまえが言うなああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！

やっぱりあれだな、わたし相当アルベールさんが好きだな。
それにしてもペッポたんが切なかったです。アルベールさんはアルベールさんの分際でなぜにああまでいろんな人に愛されるのであろう…。
でも男子としてただしく愛してるのはもはやペッポたんだけな気がするが（どうかと思う）。
ペッポたんには倖せになって欲しいなあ。

で、前述の「振り回されるのはたくさん」とか言ってるのを聞いて「やはりアホは最後までアホか…」と絶望的な気分になったんですが、ペッポたんの助けがあったとはいえ、ヤツが初めてまともに自分で何かをやろうと思い（自分のことだけを考えた突っ走りではなく）、成し遂げたので、すげー嬉しくなりました。よかったな、よかったなあフランツ！
まあユージェニーの両親がアレな人だったという前提があってこそですが。あとバカもアレでしたし。
ユージェニーがアルベールの力を借りて、夢に向けてひとりで旅立ったというのがホントに嬉しいよう。

そしてやっと出てきたフランツの手紙…。
おまえ…本当に本物だな、倖せでよかったな…。
フランツの手紙を見て、アルベールさんもやっと、独り立ちできるんじゃないかなあと思いました。
しかしひとりの人間が成長するためにしては、あまりにも犠牲が大きかったよ。ああまでならないと大人になれないアルベールさんが辛いよ。

何かあれね、トーマの心臓みたいね、つったら「ユーリはそこまでアホじゃない！」と式部さんに怒られた。まあそうだけどさ。
どっちかっていうとフランツさんはトーマってよりオスカーだろうしさ。

巌窟王を観る直前まで、智恵子抄を読み返していたので、異常に涙もろくなっておりもう手紙の辺りが涙でまともに画面が見えず、何度も巻き戻して観てしまったよ。ふたりの人間の繋がりとか、思う気持ちとか、身勝手さとか、通じ合えない部分とか、死してなおそばにいると思うことについてとか、しんみりと考えこんでみたりしました。
アホアホホモホモ冷やかしたりしてみましたが、アルベールさんとフランツさんのあり方はある意味で美しいと思うのです。
わたしも本物ですみません。