土砂降りにもほどがある
昨日は買い物に出かけた途中、店から出てきた途端ものすごい雨が降ってきてびっくりした。
本を抱えていたので、濡れたらたまらんと思っていたら、目の前、道の向かいに鞄屋があって、店頭で傘を売っていた。
どの傘にしようかしら、と店の軒先に入った瞬間、「500円!!!!」とおばあちゃんに叫ばれてまたびっくりです。「はい!」と思わず元気よく返事して500円払ってしもうた。
別にぼったくりでも何でもなかったからいいんですけど。でかい方のビニ傘で500円て普通ですよね。
買い物は本屋さんめぐり。いつものようにお友だちと神保町の書泉ブックマート、三省堂、タカノでお茶、上記のとおりえらいこっちゃ雨降ってたので高岡書店で〆。
自分ちの近所にもでかい本屋あるし、最近は主にネットで買ってるんで欲しい本手に入れるのはそれほど困らないんですが、やっぱ出会いを求めるのなら神保町であるよ、と思います。
今手許不如意につきあんまり買わないようにしてたんですが、それでも持って帰るのが大変なくらいは出会いが…。
し・あ・わ・せー!
今年に入ってから、昭和に対する熱が異様に盛り上がっているので、そういう感じの本をいろいろ買いました。
明治も大正も好きだけど、そこは新しい時代に対する開放感とか、華やかさが好きです。
昭和は陰鬱で、出口のない重さや絶望や刹那的な享楽、みたいなものとか、主義とか思想とか何かそういう。陰鬱で隠微で純粋なところが好きです。カルトっぽいところとか。
昔からそういうとこ好きで、そういう時代の小説など読んで来たんですが、最近は小説以外の部分も楽しく読めるようになってきた。ちょうど奇譚クラブについての本が何冊か平積みになっていたので買ってみたり。
わたしは常々自分の思想の偏り具合を自分で心配してたんですが、結局何でも萌えに集結するので、オタクでよかったなーと思います。
オタクとして生きているので、オタク以上のおかしい行動に出なくて済むのです。
生まれてきた時代を間違わなくてよかった。
檄文より同人誌を出す方がいいし、デモよりコミケに出る方がいい。だろう。多分。家族的にも。いやどうかな…。
不謹慎に青年将校萌えー! とか言ってる方が自分の気は休まります。青年将校萌えー! 軍服萌えー!
それはそれとして、最近欲しい本が軒並み絶版なので、大きい本屋さんなら入れ替えあんまりなくて残ってるかなと一縷の望みをかけていたんですが、一冊もありませんでした…。
いや嘘だ一冊あった。でも踏み台を使わないと届かないような棚の上にあって、昨日はピンヒールだしもともと高いとこ嫌いなので、文字通り手が届かなかった。
店員さんに言えば取ってくれたと思うんですが、何か、恥ずかしくて…。自意識過剰だな。
そんなにせっぱ詰まって欲しいわけじゃないし、読む本読んでまた来た時に残ってたら買おう、と思って店を後にしたんですが、今すげー後悔中です。何で買わなかったんだバカバカ。あのぶどうはきっと甘かったのに。熟れ熟れだったのに。
次の機会があったらもう逃しません…。
あとなぜかシリーズものの一巻だけ絶版になってるのが(欲しい本の中で)多くて、いろいろ探し回ってるんだけどなかなか見つからない。
最近は書店での本の回転が速くて、スペースとか利益とかあるから仕方ないんだろうけど口惜しいなあ。出た瞬間を狙わないと手に入らない本が多すぎる。
作り手側の理屈も売り手側の理屈も買い手側の理屈もわかるので、どこに怒りをぶつけていいのかわからん。