積読を解消するまで新しい本は買わないという1000回目の誓いを破る
すっかり葉桜になってそれはそれで美しい景色ですね。
その辺に積んである文庫を掴んで電車に飛び乗ってひたすら本を読むだけの旅をしたくなりますね。
旅先で本屋をみつけたらまた新しい本買ってしまって荷物が増える一方なんですけどね。
スポーツをやっていた学生時代、試合の遠征に向かった先でも本屋を見ると入らずにはいられなかったんですが、いろんな本屋に行き過ぎて「こういう本はだいたい本屋のこの辺にある」という勘が発達し、平積みになってる新刊ならともかくずいぶん前に出た既刊でも迷わずたどり着いてスッと棚から取り出してしまった私を見て、一緒にいた先輩に「何で初めて入った本屋で置いてある場所がすぐわかるの、気持ち悪い」と気味悪がられたものです。
しかしそれも結構昔の話で、最近の本屋さんにはまったく馴染めず、繰り返し通わなければ何がどこにあるのかさっぱりわかりません。
多分謎のマニュアルがあるんだろうなと思います。本を読まない人が、数字だけ見て「確実に売れる本はここ、そうでもない本はこっちにまとめて適当に」って並べてるんだろうなあと思う。知らんけど。
ちょっと前まで本屋さんはすごく面白くて、本屋さん業界全体の陳列セオリーみたいなものがありつつ、店長さんやフロア担当の人によってどの本を面陳するか、どの本にどういうポップをつけるか、みたいな個性があって、「今日はここの本屋さんに行こう」「あの本は多分あそこにはない、でも向こうの本屋さんにはあるはずだから先に向日に行っておこう」という自分の中での駆け引きが生まれたりしていた。
「買いたい本が特に浮かばないから、あそこの店員おすすめコーナーをさらって新規開拓しよう」とか、あったなあ。
まあ変わってしまった理由とか、本屋さんの理屈とかがあるんだろうけど。
気づいたら徒歩五分圏内の街の本屋さんが一軒だけになってしまったし。昔は新刊本を置いてるとこだけで四件あった…古本屋は死に絶えた。
最後の一軒が、「話題の新刊とベストセラー以外は死んでも面陳したくない」みたいな気概を感じるところなので、足を向けて楽しい場所でもなくなってしまったよ。
とりあえず自分が変わっていかないと、面白い本に出会える確率が減ってしまうので、新たな出会いの法則を編み出して行きたい。
ここまで書いて、最初書こうと思っていたことと全然違う話になっていることに気づきました。
積読がまた300冊くらいになってしまったので、少し買うペースを落とさないといけないなという戒め日記を書くつもりではなかったのか。
でも本は一期一会だしなあ。表紙と目が合ったら買わないと、あとで「あれなんだったっけ…」って苦しむ羽目になるじゃないですか。
「あれなんだったけ、すごい面白そうだったのにタイトルすら思い出せない」ということがよくあります。ものすごく損した気分になる。
そういうわけで目が合ったから買った本。
あと地元のガイドブック。
そもそも積読が二桁になるまで本屋には近づかないでおこうと数日前に決めたのに、そのガイドブック欲しさに立ち寄ってしまって、他にもまあ一冊だけなら…と思ってレジに着いた時には四冊になってただけの話です。
しかし積読があってももっとなんか読みたい足りない買いたいと思う気持ちはどこから湧いてくるんだろう。ちょっとは収まってくれ…。