鈴木ファンタジスタ
うーむ部屋がすさんできた。
ゲームやってるとこう、座ってるところを中心に、飲み物とか食べ物とか新聞の輪ができてきて、どんどん巣になっていきますよね。
昔、ノートパソコンと勇者の椅子で原稿を書いていた頃、ちょうど入院する数ヵ月前くらいの体調が最悪だった時、もうごはんが食べられなくって、毎日グリコのプリンを一日一個ちょっとずつ食べて生きていたのですが、その空き容器が椅子の周りに点々と並んでいてな。
ちんを囲むプリンの会になっていてなんとなくファンタジーだったなあ。
などということを思い出す。
あの頃は八畳+キッチンの小さな小屋に住んでいた。
ロフトベッドの上にはふすまが載っていたので、わたしは勇者の椅子で寝起きしていました。
あの頃のことを思い返すと、何でそんな無意味な行動を、と我ながら不思議な気分になるんですが、その最たるものがプリンの輪とベッドの上のふすまです。
プリンを買うために外には出てるんだからさ、その都度ゴミを捨てればいいじゃない。
あとふすまは押し入れにつけておけばいいし、ベッドに載せるものじゃないじゃない。
あの頃、ふすまが邪魔で寝る場所がないのですと人に言うと、「ふすまを下ろしなされ」と全員に言われていたのに、「意味がわからない」と思っていた自分の思考の意味がわかりません。
などという思い出を、このうすよごれた部屋にて思う。
あの頃八畳ひとつだった部屋は、今では三部屋+キッチンに増え、少しは片付くようになった気がするんですが、まあものの散らばる面積が増えたから全体に対する汚染度が減っただけで絶対数は変わらないんだよね…。
明日こそは新聞をゴミに出そう。