春にして君とわかれ
世界一かわいいケイティが4月6日の朝方に永眠しました。
3月下旬から少しずつ弱っていって、でも最後の最後までがんばってくれました。
やっぱり世界一かわいい。
一晩一緒に過ごして、翌日の朝に犬猫霊園にお渡し。
毛布と、お気に入りのおともだち(猫のぬいぐるみ。お留守番している時などずっと一緒にいて、さみしい時はおともだちを咥えて夜中でも遠吠えしていた…出掛けて帰ってくると、玄関におともだちがぽつんと落ちてたりして、ああ、玄関で待ってたんだなあとわかったりしてた)、好きなカリカリ(CRISPY KISSとシーバ)と、お花と一緒に、Amazonの段ボールに。
ひとまずAmazon箱に、と思ってたんだけど、お渡しの時までAmazon箱のままでした。
我々らしいチョイスで、これはこれでいいかと。
ずっとお世話になっていた動物病院のご紹介で、お寺の個別火葬をお願いしました。
お葬式をあげてくれるコースもあったけど、いまいちしっくりこないので、火葬のみで。
電話をして、「猫がなくなったので…」と言った途端、営業モードだった受け付けの人の声色がサッと変わって、何というかお坊さんモードになったので、プロはすごいなあと思うと共に、安心も感じた。
本当は渡したくなかったけど、家に置いておいても可哀想なことになるので、翌日午前のお渡しを選びました。
車で迎えに来てくれた。
白塗りのワゴン、霊園とかでかでかと書いたりせず無地の、冷蔵車でした。
多分お坊さんが、袈裟ではなくスーツ姿でやってきた。
丁寧にケイティの種類とか、毛色とかをチェックして、お札シールに書き込んで、段ボールにぺたりと。
おうちの中で書類を書いたり精算して、いろいろ説明も受けたんですが、最後は「私は先に車に行きますので、ご準備ができるまでゆっくりお別れしてください」と家族だけにしてくれて、少しだけ話しかけてから、車までAmazon箱を運ぶ。
車に納めてから合掌して、蓋をして、お坊さんにお礼を言って、見送り。
出発の時はやっぱりクラクションを鳴らすんだなあ。
翌日の8時に火葬をするので、できればお寺のある方に挨拶をしてあげてください、と言われる。
火葬前後にお経をあげてくれたりと、かなりしっかりお弔いをしてくれるお寺さんみたいでした。
わたしは大仰にお葬式とかは、ちょっと違うなあと思ってしまう方なんだけど、それでもやっぱり丁寧に扱ってくれて、大事に送り出してくれるのは、安心だし嬉しいなあとも思った。
変な業者に当たって粗雑に扱われたら悲しいし。
ケイティを預けてから引き取りに行くまでの間は夢を見ているような気分ですごした。
今もわりとそんな感じです。
やっぱり式部さんもわたしも全然平気じゃなかったよ。
どうしようもなくて、ごはんを買いにいこうと外に出てたついでに、道端で売ってた桜の植木鉢を買った。ケイティが帰ってきたらそばに置こうねとか言って。
火葬の日は8時にお寺の方に手を合わせてケイティにご挨拶。
お葬式とかお弔いとか、うーん、と思いつつ、やっぱりこういう時ってもう手を合わせるしかない感じだった。
やっと月曜日になって、朝に、お寺まで引き取りに。
小さな骨壺に入っていて、綺麗な白い風呂敷に包んでもらった。
ケイティ(とおともだち)を交代で抱えて、散歩がてらに帰り道を一緒に歩いた。ちょっと肌寒い、よく晴れた春でした。
家に戻って、桜の鉢のそばにお水と並べて置いて、ようやくちょっとだけ落ち着いた感じです。
風呂敷は写していいのかわからんのでかわりのサビィ(ぬいぐるみ)。
あとお友達から送っていただいたお花も飾る。
二年前の春に乳腺腫瘍の手術をして、余命宣告をされて以来、ずっと覚悟しての生活、覚悟しての引っ越しでしたが、つらいもんはつらい。
でも「誰がどう見てもケイティがしあわせだった」というのが疑いようがないのがとてもありがたいです。100%式部さんの手柄です。
愛し愛され17年。わたしはオマケなわけですが、とてもしあわせな猫生活を送れて、ケイティと式部さんに感謝の気持ちしかありません。
一緒に暮らしてくれてありがとう。
今日は初七日で、イワシをお供えしたりしました。
まだまだ家の中で音がするとケイティの姿を探してしまう。
そういう感じです。
いままで直接ケイティをかわいがってくれたお友達、ブログやツイッターの写真を見て、かわいいと思ったりかわいいと言ってくださった方にも、どうもありがとうございます。
そして今回に限らず、エレキの時からずっとですが、写真を上げた時などかわいいと言ってくれた方へのお礼とご報告みたいなものなので、お悔やみのメッセージなどは一切不要です。遠慮ではなくてお願いです、すみません。お悔やみへの返信がどうしても苦手なので…。
ああ、かわいかったなー、と思い返してもらえたらそれで嬉しいです。