ホラー映画が気になって最近見た配信動画「キャビン (The Cabin in the Woods) 」「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」「きさらぎ駅」
最近好きになった配信者さんがホラー映画の同時視聴というのを定期的にやっているので参加するようになりました。
視聴者がおのおの自分の端末で映画を流しつつ、同時に配信者のチャンネルでコメントを聞いたり打ったりしつつ楽しむという感じです。
怖がりなのでホラー映画を能動的に観ることが全然ないんですが、三年か四年前くらいのFGOの夏イベント(サマーキャンプ)でホラー映画のあるあるネタなどを読んで、妙に気になっていたんですよね。
あと周囲に漫画家が多くて、作業しながらB級ホラーを観ているという話をいろんな人からちらほら聞いてさらに興味が募っていたんですが、でもやっぱり怖くて観られなかったので、同時視聴という文化は棚からぼたもちみたいなものでした。
推しのお喋りを聞きながら、他のリスナーも一緒に見ていると思っていれば心強いのでは…!?
というわけで初めて同時視聴で観たもの。
キャビン (The Cabin in the Woods)
小さな山小屋の入り口は、世界の破滅につながっていたー 夏休みに山奥へとバカンスに出かけた大学生5人。古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだとき、何者かが目覚め、一人、また一人と殺されていく。しかしその裏には、彼らが「定番のシナリオ通り」死んでいくよう、全てをコントロールしている謎の組織があった。その組織の目的は?若者たちの運命は?その先には、世界を揺るがす秘密が隠されていた。
あらすじとか全然知らぬ状態で観たんですが、大変面白くございました。ゾンビが出て来たあたりから永遠に笑い続けて、最終的に人間たちをぶち殺す人外を応援していた。
日本人なので日本人の性質を擦られると喜んでしまう。
ホラーのセオリーに詳しくないんですが、これは多分ミステリ小説で言うところの「名探偵の掟」みたいなもの…か…?
CABINで検索したら同じタイトルの映画がいっぱい出て来たので定番のシチュエーションなんですかね。
たぶんいろんなホラー映画のスターがいっぱい出て来た気がしたけど全然元ネタがわからなかったので、ちょっとずつ履修していきたいなと思いました。
映画の内容はめちゃくちゃ面白くて終始抱腹絶倒、最後のオチも大爆笑だったんですが、体調があまりよくない時期だったせいもあり映画の映像と音声、配信者さんの映像と音声を同時に見るのが途中かならりキツくて、かといって映画を流してるiPad proとYouTubeを流してるiPad miniを往復するのもキツくて、同時視聴はなかなか難しいなあという感触でした。
シングルタスクすぎてながら見っていうのがあんまりできない自分の不器用さも痛感す。
このうえコメントを打ったりコメントを読んだりなどできるわけもなく、全部をこなしているリスナーはすごいなと思いました。
あと最初は映画の方をfireTVStickで観ていたんですが、開始直後にぶっ壊れてしまい、復帰しようとしたりiPadに移動していたら手間取ってしまって、実は同時視聴にはならなかったのであった…。
私よりfireTVStickにホラー耐性がなかったのかもしれん。
急いで新しいfireTVStickを注文したんですが、届いた翌日には普通に直っていました、映画視聴中は頑として再起動すら受け付けなかったくせに!
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
廃墟となっているかつての哭倉村に足を踏み入れた鬼太郎と目玉おやじ。
目玉おやじは、70年前にこの村で起こった出来事を想い出していた。
あの男との出会い、そして二人が立ち向かった運命について⋯
昭和31年一日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。
血液銀行に勤める水木は当主・時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、
また鬼太郎の父は妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。
龍賀一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まっていた。
そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。
それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。
鬼太郎の父たちの出会いと運命、
圧倒的絶望の中で二人が見たものは―。
これは映画館で履修済みだったやつ。
問題なくfireTVStickで観られたので、テレビで映画を流しつつ、iPad Airで推しの配信を流す。
一度観たものなので、台詞の聞き逃しや場面の見逃しを気にせず観られてよかった。
やっぱりシングルタスクにもほどがあって、結局映画も配信も中途半端になってしまうので、同時視聴開始前に映画を履修しておく方がいいんだろうなと思いました。
当初の「一人では怖いから推しと一緒であることでホラー映画を観られる」という目的からは完全に逸脱してしまいますが、「推しが推してる映画である」という前提があるなら頑張れる気がする。
推しの人が沙代さん周りに関してどうコメントするのかなと思ってたんですが、あらかじめ視聴者にも製作側にも配慮のある注意喚起をしていたことに好感度があがりました。
ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
子供が消えたその場所で
“彼ら"は待っている。
過去に行方不明となった弟の未解決事件に未だ苦悩しながら、
ともに暮らす妹アビーのため必死に仕事を探していたマイクは、
ある日、夜間警備の依頼を引き受ける。
簡単なことだ、モニターを監視するだけだよ」
かつては機械仕掛けのマスコットたちが人気を呼んだレストラン
<フレディ・ファズベアーズ・ピザ〉は、 80年代に子供たちが謎の失踪を遂げ、現在は廃墟と化していた。 マイクはここで夜を過ごすうち、説明のつかない出来事に遭遇し、 この夜勤がそう簡単には終わらない事に気づく―
同タイトルのホラーゲームの映画化だそうです。
結構な数のシリーズが出ているっぽいけど、ホラーゲームも怖くてできない私は全然知らなかった。
夜間警備員として午前12時から6時までの間、ライト・監視カメラ・扉を駆使して襲い来るアニマトロニクス(機械人形)から生き残るという内容となっている。
映画の主人公もピザ屋の夜間警備の人でした。
ピザ屋といっても、あらすじにあるとおりレストランって言った方が日本人にはイメージが掴みやすいかもしれない。しかもちょっとしたステージがあって、機械人形がバンド組んで歌ったりする豪華な感じでした。子供の失踪事件のせいですでに店は潰れて、廃墟になった店が荒らされないよう監視するのが主人公の仕事。
主人公は過去のトラウマのせいで問題を起こしがちな無職。歳の離れた妹を伯母さんに取り上げられないようにするため、ピザ屋の警備の仕事に就くところから物語が始まります。
過去の話とか家庭の話とかがあんまり詳しく描写されないんだけど、「行方不明になった弟」「年の離れた妹」「死んだ母親」「失踪した父親」というだけでもういろいろ想像できる。トラウマ持ちの主人公も可哀想だけど、一番立場的にキツいのは妹だろうなあ。失踪した兄がいるのに、もう一人の兄も両親も頑なにその話をしないという猛烈な疎外感。孤立して絵を描くことしかできなくなってしまっている。カウンセラーっぽい人だけが全面的に兄妹の味方だったのが最初から最後まで救いだったなあ。
消えた弟を探すために夢を見る主人公、警備中に現れた何か裏のありそうな女性警察官、妹を手に入れるために主人公を陥れようとする伯母、伯母に雇われたせいで機械人形にぶち殺される悪役モブたち、主人公の夢の中の住人たち。
ホラーと銘打っているけど怖さは全然なくて、ファンタジーとまでは言わない不思議話っぽい雰囲気がものすごく好みでした。
機械人形たちが最初は気味悪さを醸し出していたんだけど、どんどん可愛く見えてくる。
あと悪役が大体気持ちよくぶち殺されるので楽しかったです。
ホラー映画で一番楽しいのは、明らかに罪を犯したり非のある人たちがクリーチャーにぶち殺されるのを見る時なのかもなと思いました。
諸々ネタバレになるから詳しい内容は割愛するけど、設定も展開も本当に好みすぎた。CABINもそうだけど、古き良きジュブナイル小説っぽい雰囲気があって、自分が欲していたものはもしかしたらホラー映画になるのでは…? という気がしてきた。推し配信者の好みなのかもしれない。
という感じでポンポンと三本映画を観られて本当に楽しかったです。
同時視聴の楽しみ方はもうちょっと模索していかなければと思うんですが、視聴後に配信者さんが書いた感想を読むのも楽しい。
視聴の機会を与えてくれた配信者さんには本当に感謝でございます。次も楽しみだな~。
あとついでに、同時視聴ではなかったんだけど、「ホラー映画を観たい」と思って頑張って一人で観たやつもメモ。
きさらぎ駅
大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)は、卒業論文で十数年来、ネットで現代版"神隠し"と話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。リサーチの結果、「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子(佐藤江梨子)という女性の存在を知る。ようやく純子への連絡先を知り、数ヵ月にわたりメールでやり取りした結果、春奈は遂に純子と会う約束を取り付ける。指定された場所は「きさらぎ駅」の舞台となった路線にある一軒家。春奈を出迎えた純子はどこか影のある雰囲気を持つ女性。
部屋へ案内され、早速、ネットで噂される『はすみ』本人との真偽を確かめる春奈に対して、純子はどこか謎めいた笑いを浮かべながらも春奈からの問いかけに静かに頷く。続けて、純子から「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯、その後の出来事などを聞いた。その内容は春奈には到底信じられるものではなかったが、純子の話の中で春奈はなぜ純子だけが「きさらぎ駅」へたどり着くことができたヒントに気づく。純子の別れた春奈は自然に「きさらぎ駅」の舞台となった遠州鉄道の駅へ向かう。この選択が春奈の運命を大きく狂わせることになってゆく。
原作というか元ネタは知っているので、そう怖いものでもないだろうしと視聴。
めちゃくちゃおもしろかったです。
あの短い話をどう映画に仕立て上げるのかな、変なヒューマンドラマとか入っちゃうのかな、と多少警戒しつつ観たんですが、すばらしい構成すぎてこれもRTA始まった瞬間からずっと抱腹絶倒だった…。
ホラーってすごいおもしろいな!
ホラーそのものというか、ホラーという概念にまつわるいろいろなものが好きなのかなと、映画観たり、あとホラーゲーム配信を観たり、自分でもプレイするようになったり、あと好んでホラー小説を読むようになって気づきました。
怖い現象自体に対して、恐怖やびっくりよりも興味の方が強いというか。
もっとあれこれ摂取していきたいな~。