入院した時にあってよかったもの
友達が人生初の入院、とTwitterで呟いているのを見て(お大事に…!)ふと「入院する時に何があったら便利だったっけ」ということについて考えた。
私は人生四度の手術と六度の入院をしている。
両親も病がちだったので(父は十年前に病死、母は今年また手術予定)、全然嬉しくないけどそこそこ入院に詳しい…。
といっても時代や病院の設備や病状によって状況が全然違うので、「個人差があります」と最初に書いておきます。
あと毎回何かしらの疾病で入院しているので、怪我してるけどその他は元気という人のことはよくわからん。
あと完全女性向けです。
基本的に必要なもの
書類とかは別としての話。
入院の手引きに必ず書いてあるので、ここに書くまでもないかもだけど。
下着
パンツは、場合によっては看護師さんや家族につけてもらう場合があるので、綿100パーセントのやつをお勧めしたく。よく伸びるのでとても履かせやすい…自分でも脱ぎ着しやすい。あとめちゃ楽。
ユニクロとか無印良品で安く売ってる。
上は前開きでストラップが取れるブラカップつきキャミを強固にお勧めする。「入院用 ブラ」とかで検索すると出てくる。
こういうの。
靴下
ないと寒い。
靴
大抵スリッパはあるけど、検査室への移動とかスリッパだと大変なので、ヒモがないタイプのスニーカーおすすめ。
私は持ってないので使ったことないけどスリッポン便利という説もある。
生理用品
いつものやつがあると安心。なぜか予定が狂って急に来ることがある。
タオル/バスタオル/ハンドタオル
日数分。
私はハンドタオル手許にないと落ち着かないけど、要らない人は要らんと思う。バスタオル要らんという人もいると思う。大体のことはフェイスタオルでまかなえる。
レンタルがあったら迷わず頼んだ方がよい。毎日自動的に汚れ物が片づき洗濯済のものが運ばれてくるので便利。
パジャマ
手術した人は前ボタンじゃないと大変。
寝相悪い人はズボン型じゃないと大変なことになる。
慣れると点滴したまま脱ぎ着できるようになる。
カップつきのパジャマを考えた人にはノーベル賞あげたい。
パジャマらしいパジャマ持ってない人は、大体病院で売ってるしレンタルもある。
レンタルがある場合、タオル同様利用するのがいいと思う。
カーディガンやパーカーなど軽めの羽織るもの
寒い時に羽織るっていうより、病室の外に出る時にパジャマのままだと抵抗あるので着たい。
寒ければ看護師さんに頼んで毛布増やしてもらえる。
洗顔料
顔洗うガッツない人は拭き取り化粧水+コットン使うだけでも気分が違う。
ボディソープ+体を洗うスポンジやタオル
スポンジを案外忘れる。最悪泡立てた石鹸を手で塗って流せばいいけど、体を擦りたい派閥に属している人はボディタオルないと辛い気がする。
シャンプー・リンス
旅行用の小さいの。大きいと持ち運びが邪魔すぎる。
コンビニとかで買おうとすると大体有名メーカーの香料ばっちりなものしかないので、せめて院内コンビニは入院患者向けの無香料刺激が少ないセットを置いてくれまいか。
ボックスティッシュ
箱で買え。けちらず鼻セレブレベルのものを買え。可愛いパッケージだとなおよい。
大体レンタルセットに含まれてるけど安いのが来たら自分で買い直した方がよい。
プラスチックカップ
「湯呑みを準備して」って言う病院もあるけど、「飲み物を入れるための容器を自分で準備してね」という意味なので、陶器のだと割れたら危ないのと体力ない時はカップ持ち上げるのも辛いので絶対プラスチック製の把手付きカップがお勧め。
まあ本当に水飲むほどのHPが残っていない時などは、点滴で水分入れてもらうか、看護師さんに水差しで補水してもらうかなんだけど。
歯ブラシと歯磨き粉とコップ
数日の短期入院なら何でもいいけど、長引くなら慣れてるのがいいので家のストック持ってきてもらったこともある。
これも大体レンタルセットに含まれてるけど、一入院につき一セットなので、二週間以上なら自力で換えを用意せねばならない。
日用品であった方が便利だったもの
着圧ソックス(メディキュットとかの)
手術した後に自動的に履かされてることもある。
寝続けているとえらいこっちゃ脚が浮腫むので、自力で動けない時期にはあった方が便利というよりないと困る感じ。
お風呂用バッグ
これがないと色々むき出しでお風呂場に行って帰ってくることに。
タオルにくるんでいけば済むっちゃ済むんだけど。
ビニール袋
買い物した時にもらうやつ。汚れ物を入れたり、なんやかんや使うのでいくつかあると便利。
櫛・ブラシ
携帯用の小さいのだと邪魔にならずによい。
髪ゴムやヘアバンド
顔洗う時にヘアバンドないと嫌なので忘れると辛い。
オールインワンジェル
化粧水とかはコンビニで売ってる旅行用パックも便利だけど、もはや化粧水美容液乳液とかやってるガッツもないので、オールインワンのやつだと楽。
ガッツあるなら普段使ってるやつを丸ごと持ってきてもらうと何となく元気は出る。
すべてをニベアですませるという手もある。べとべとするのでベビーパウダーも必須。
薬用リップ
唇荒れまくるのであった方がいい。
ニベアですますという手もある。
目薬
乾燥するので必要な人は一応お医者さんに訊いてから使用。
アイブロウ
入院中にメイクなんぞする必要は勿論ないし、ファンデとかぬっちゃうと診察の時に顔色や肌の調子がわからずNGなんだけど、お見舞いに家族以外が来る時などに! せめて眉は! 書きたい! となるので私はアイブロウだけは持っていたい派閥に属している。
爪切り
長期入院の時は持ってないと途中から発狂するので持っておくべき。
体弱ってると気軽に爪が折れたり欠けたりして、それがタオルなんかに引っかかるとストレスになるのだ…。
あとやたらささくれができるので爪切りで処理しちゃう。
筆記用具
同意書やレンタル類の契約、熱やお通じの記録など、病室でなんやかや書くことが多いのでボールペン一本くらいあった方がいい。言えば貸してもらえるだろうけど。
耳栓
重篤な病状以外の入院で一番きついのが「夜眠れない」なので(重篤だと昏睡するから大丈夫)、ほぼマストだと思った方がよい。
夜の病院はとにかくうるさくて、同室にいびきをかく人・しくしく泣く人・ナースコールを押しまくる人・音楽を聴く人、などがいると一切眠れないし、自分の病室外でも常時何かしらの物音がしているので、私は使い捨て耳栓を絶対持っていく。こういうの↓
日頃から使ってるのでわざわざ買わなくてもすんだけど、最近は百均にも売ってるし病院の近くならコンビニにもあるかと。
昼間でも、イヤホンもせずにテレビを観ている耳の遠いおばあちゃんとか、ひっきりなしに見舞い客が来るタイプの人とか、突然痴話喧嘩を始めるカップルなどがいて地獄の部屋に当たる可能性があるので持っておいた方がよい。
アイマスク
病室は何かしら灯りが点いているし、巡回でカーテン開けられた時に入った光で目が覚めたが最後眠れなくなったりするので、灯りあると眠れないタイプの人はアイマスクも必須。
蒸気アイマスクなどの使い捨てが楽ちん。
イヤホン
テレビ観るならコードが長いやつじゃないと疲れる。
ストロー付きペットボトルの蓋
入院した時は使わなかったけど、自宅療養の時に寝たまま水分補給できるから便利だなと思った。
時計
百均にもあるような小さい置き時計。
サイドテーブルにデジタル時計がついていることもあるし、スマホを見ればいいんだけど、パッと見で時間わかるのが案外便利なので、長期入院の時はあるとよかった。
入院してる時って時の流れがやたら遅く感じるので、「今何時くらいか」と常に意識していられた方が、私の場合はだけど精神的に安定した。
ただし秒針がはちゃめちゃにうるさいやつだとイライラするし同室の人にも迷惑なので注意…。
飲食物
必ずお医者さんに許可を得てから。
お茶パック
お昼に白湯をもらえることがあるので、好きなティバッグあると元気出る。私はルイボスティを飲んでた。
ふりかけとかごはんのおともが必須という人もいるけれど、通常食ならともかく重湯・おかゆの時はあんまり刺激になるようなものを入れずに出されるまま食べてる方がいい気がする。
ちなみに私はそもそも重湯が無理すぎて断固拒否して点滴継続になってしまった。重湯をどうアレンジしようが吐いてしまう。
昔はおかゆも駄目だったけど、最近は「嫌だなあ」と思いながらも吐かずに食べられるようになって偉い。
暇潰し関連
大昔は病室内で電子機器やネット接続がNGだったところが多かったけど、最近は通話以外のスマホ使用は大体オッケーだったり、何ならWi-Fiレンタルがあったりするので嬉しい。
病室内で携帯電話・スマホ使用NGってある場合は、多分通話や写真・動画撮影が駄目ということなので、データ通信禁止というところは滅多にないと思う。
当然ながらICUや各種検査室等、電源を切るよう指示されている場所では従わなくてはならない。
あともしかしたら情報がアップデートされないままの病院では頑固に通信すら禁止されてるかもしれないので、その場合は諦めて従うしかない。のか?
スマホ/タブレット
いつもどおり暇潰しに使える。
とはいえ体調によるけどソシャゲとか思ったより疲れるので、実はあんまりプレイできない可能性が高い。
ネット使えない場合は、映画や動画やテレビ番組などをあらかじめダウンロードしておけばよい。しかし、やはり映画一本とか観られる体力があればそもそも入院していないんで、可愛いネコチャンの動画とか、画面に変化の少ない・刺激が少ない動画がいいなと思う。
動画観る時はイヤホン使用を忘れずに。室内での通話は厳禁。
携帯ゲーム機
これも、「暇だから遊ぶぞ!」って思っても、すぐ疲れて機体持ってるのも辛くなるので、あんまり役には立たなかったな。
本
手術直後などは間違ってもハードカバーはいけない。分厚めの新書もダメ。重い。
私はうっかり新書の長編海外ファンタジーを読み始めて具合悪いのに読み続けてしまったり、とうとう本を持っていられなくなって閉じてしまったけど先が気になってそれはそれで辛かったので失敗した。
ゆかいな漫画もダメ。友達がシュールな少女漫画を差し入れてくれて、笑うとお腹痛いのにこれも読まずにはいられなくてとても恨んだ。
怖い話もいけない。夜眠れなくなる。
短篇集とかアンソロジーとかショートショート傑作選とかおすすめ。漫画ならコンビニ版コミックスが軽くてすごくいい。
Kindle
PaperWhiteとかの、Amazonが売ってる電子書籍閲覧専用機のこと。
スマホやタブレットのアプリもあるけど、具合悪い時はKindleが優勝。なぜなら本より軽く、スマホより画面が大きい。片手で持てる。目が痛くならない。比較的疲れない。
何だかんだ娯楽系はKindle一個あればよかったなあと思った。ゲームで遊んだりテレビや動画観る体力がなくても、Kindleで小説などを読むのはとても楽だった…。
ネットが繋がっていればその場で読みたい本を即買えるのも素晴らしい。
ただしKindleは到底漫画が読めるオモチャではないので、漫画しか読まない人は紙の本なりスマホやタブレットの方がよい。
iPad
入院した時は持ってなかったけど、今入院したら絶対持っていくであろうもの。
ネットさえ繋がればなんでもできる。仕事もできる。
入院する時に毎度校正作業が入っていたので、iPadあったら横たわりながらも赤入れできるから便利だったろうなあ。
各種充電器+ケーブル
ないと詰む。
延長ケーブルあるといいよとも聞くけど、最近の電子機器は電池持ちがいいので、そこまでせんでも寝てる間に順番に充電していればすむような。
原稿書きたくてノートPCも一応持ってきてもらったけど、毎回緊急で入院する程度に具合が悪かったので、全然使わなかった。横たわったままスマホでぽちぽち打ってたよ。
オタク向け
推しグッズ
ぬいとかもちとかこえだとかラバストがいるのといないのでは話が違う。小さい偶像を持ち込めるようなら持ち込んで、鞄や抽斗などに待機してもらって、たまに様子を見るといい。
その辺に置いといて床に落ちても可哀想なので、普段は隠れておいてもらうべき。
私の場合は推しぬいが大きいので持ち込めなかったけど。
日用品を推しカラーで揃えるのも大事。
👾👾👾👾👾
一ヵ月を超える長期入院になると変わってきてしまうんだけど、半月~一ヵ月以内の入院ならこんな感じ。
逆に、二、三日の短期なら、多分こんなに一杯必要ない。十日以上の入院しかしたことないから詳しく知らんけど。
最近は大抵の必需品が病院が契約してるレンタルサービスで、娯楽はスマホで賄えるのですばらしいなと思う。
レンタルサービスがあったら絶対使った方がいい。
付き添いがいない人には必須だし、家族や恋人、友人に手間をかけるのが申し訳ないなっていう人は迷わず契約すべき。
入院慣れしてないお母さんなんかは「洗えばタダなんだからお母さんが洗ってきてあげる、勿体ない!」って言うかもしれないけど、多少のお金で仕事として準備してもらえるのって本当に気楽でいいよ…。ただでさえ心配かけてしまって、悪いなあと思ってへこむと相手にもさらに気を遣わせてしまうので。
私が利用した時は、入院費用と別に退院後自宅宛に郵送で請求書が来て、しかも一回の入院まとめてじゃなくて月ごとの精算になっていたから何回かに分けて届いたので、一回払い忘れて督促状が来てしまった…カード決済か病院内での支払いにして欲しい心から。
ちょいちょい入院してみて思うのは、レンタルもそうだけど、医療サポートというかサービスがめきめきよくなっていて、患者の手間がものすごく減ったなあっていう。
病院にもよるだろうけど。前々回入院したのが新しい大病院だから、症状は辛いけどそれ以外のところは快適でありがたかった。症状が辛いからこそ、身の回りのことを手間なくすませられるとありがたいというか。
トイレとか、尿瓶を使わなくても、名前の書いてあるボタンを押すと自動的に量を量ってくれたりするのだ…。
私が覚えてる限り最初に入院した時は、ウォシュレットすらなかったという。
だからもし選べるなら、できるだけ新しくて設備の整った病院がいい…とは思うんだけど、できたての病院に入院した身内がひどい目に遭ったこともあるので(設備じゃなくてスタッフの問題で…)、病院ガチャの結果は神のみぞ知る感じかなあ。
私は毎度緊急入院なので、選ぶ余地がない…たまには計画入院とか手術日を選んだりしてみたい…。
(定期的に通院してるところがあっても、急変して即手術が必要な時にその病院が遠かったり受け入れ準備が出来ていないと、その時点で受け入れ可能な救急指定病院に運ばれる)
入院生活は辛いし暇だしいいことないけど、できるだけ快適に過ごせるようにしたいなと思ってます。
入院しないに越したことないけど、多分誰しも人生に一度くらいは入院すると思うので。