肉を食えば思い出す
最近、「なにか食べたいものある?」って聞かれると「肉」と即答しがちです。
数年前までは、どちらかというと魚、というかもう体が弱りすぎていて肉があんまり食べられなくなって「歳を取るとはこういうことか…」としみじみしていたんですが、現在生まれてからこんなにも健康な時の覚えがないというくらい健康になってみたら信じがたいレベルで肉を欲するようになってしまった。
シュラスコが好きです。
人様が予約してくれた店がたまたま前に行って、私をシュラスコ好きにした店だった。おいしいよ!
このお店、お肉ももちろんなんですがサラダバーがおいしくて、前回サラダをもりもり食べてしまって肝心の肉に辿り着く前に結構おなかが満たされていた記憶があったので、今回はその轍を踏まないぞと決意していたのですが。
決意など虚しいものであった。
いろんな野菜があって、これでもかなり絞ったんですが、本当はもっと食べたかったよ…最近は野菜への執着もなかなかすごい。
しかも理性があったのはこの瞬間までで、お肉の周回が始まった瞬間もはや「写真撮ろう」という頭など吹き飛んだのであった。
串刺しのお肉を持ったお店の人がテーブルを回って、食べたいお肉を食べたいだけお皿によそってくれるシステムです。
お肉も野菜もおいしいけど、私が心底楽しみにしていたのは焼いたパイナップルと焼いたチーズでした。どちらもおいしいのにパイナップルとチーズをいっぺんい口に入れるとさらに幸せなのだ…。
お腹がはちきれんほどにお肉を食べました。おいしゅうございました。
ところで最初にこの店に来たのは、某ゲームをプレイしている友人と「マスター会をしよう」といって集まったからだったことを、どうしても思い出す。
2017年の、春のことだったかと思います。
人理修復を終え、世界を救った人類最後のマスターたちが、世界から存在ごと消えてしまったあの王様のことを語ろうという主旨だったはずなんですが。
例の人にぶち開けられた胸の風穴が大きすぎて、結局シュラスコの間も、その後の二次会でも、誰もその名を口にできないまま終わってしまったのだ…。
本当に誰ひとりとしてその人の話をしなかったもんで、「まあ別の話で盛り上がることもあるよね」と思っていたんですが、あとになって「実はどうしても話題を口にできなくて…」という告白を全員でしあったのだった。
その後、リベンジしようとまた顔を合わせて見ても、今に至るまで、結局その人の話題は一切誰の口からも出ていない。
未だに言葉にしようとするとうまくまとまらなくてびっくりするよ。
現在毎週毎週生きて動くその人に会える世界線に来てしまったので、毎週毎週苦しみ悶えています。まだか! まだ癒えぬのか!
肉を食えば思い出す。はるかな■■■・■■■■■。遠い空。
エピソード0をカルデアパークで見た時は呆然とまぶたを開いたまま滂沱したのであった気持ち悪い。
アマプラで見放題だった。
あともう一個思い出すのは、凶器ですね、実は私シュラスコを実際食べに行くまでシュラスコがどういうものなのかわからなかったので、マスター会に来た人が「これは○○を殺した凶器だ」と言って、やっと○○が何で殺されたのか目の当たりにすることができました。
2の方。
なるほど、肉だから、シュラスコの棒で刺されたのか…などとクリアして結構経ってから知ったという。
シュラスコを食べるとどうしても思い出す男たちの話でした。