名古屋徳川美術館遠征記
先日友達と名古屋に行ってきました。
これが観たかったのだ。
特別展
徳川将軍ゆかりの名刀
刀剣乱舞に割と最近実装された刀・山姥切長義(本作長義)が特別公開、南泉一文字・物吉貞宗・鯰尾藤四郎・後藤藤四郎などやはりゲームにキャラクターとして実装されている刀、他にも企画名通り徳川家ゆかりの刀の展示が行われています。
刀剣の展示は、刀の勉強会に入ってからは会の人と行くことが多いんですが、今回は審神者友達と三人での旅です。
旅慣れしてる同行者の希望もあって、行きはバスでのんびり、帰りはこだまでゆるゆる行く名古屋日帰り旅となりました。
乗り物酔いがひどい方だったんですが、ここのところ旅行といえば刀剣会のみなさんの車だったので、めっきり慣れました。
刀剣会にいる人たちは、大抵は趣味で刀を集めている、つまりは大変懐の豊かな皆様で、お持ちの車も大変乗り心地のいい外国産で、しかも自動運転だったりするので、たとえば東京から京都まで車で長い時間乗ってても全然苦じゃないんですな…。
いやもしかしたら延々刀の話をしていて楽しいだけなのかもしれないけど。
おかげで酔い止めがなくても大丈夫、という安心感のもとに、今回バスに乗りました。
ちょっと前にこの本を読んでから、長距離バスにちょっと憧れがあって、
夜行バスもいいなあと思っていたんですが、割合バスを使うという先述の友人が「疲労が溜まっている帰りがバスの方が辛いかも」と言うので、なるほど、と行きをバスに。
それなりに設備の整った、三列独立した座席のバスなどを使えばその限りではないらしいんですが、ちょうど使いたい場所と時間にあったのが普通の四列のタイプしかなかったのだ。
というわけで普通の四列のタイプに乗り込み、東京駅鍛冶橋駐車場から、早朝出発
上の本を読んで、耳栓・アイマスク・ネックピロー・スリッパを用意していったんですが、持っていってよかった。
耳栓とアイマスクはいつも使っているやつのストック、ネックピローとスリッパは百均で買いました。耳栓とアイマスクも百均にあった。というかスリッパはバスについていました…。
あと念のためにエチケット袋も持参したんですが、酔わずにすんだので必要なかった。
ネックピローは寝る時に変な格好で首が痛くなることもなかったので、次があったら絶対また持っていこうと心に誓う。
お伴に近侍も連れていった。
すみません人目に付かないようこそこそ撮りましたすみません。
審神者旅行なので近侍を連れていかなくてはならないのだ。のだ…。
東京7:00出発で、名古屋到着予定は13:00。
六時間の長丁場ですが、酔いさえしなければ移動するのは好きなので、大変楽しい時間でした。
まあ大体寝てたんですが。
他の人も大体寝ているので隣の友達とおしゃべりするわけにもいかず(なお隣に座っていた友人はずっとiPadでお絵かきしていた。すごい。私はスマホとかタブレット見てたら酔うし、本も読めなかった)、音楽を聴きつつあれこれ考えごとをして、ウトウトして、気づけばサービスエリアという繰り返し。
サービスエリアが好きなので、そこに立ち寄るのもまた楽しい。
三回ほどサービスエリアで休憩したでしょうか。一回二十分くらいあったので、余裕を持ってお手洗いに行ったり、飲み物や食べ物を買って外で食べたりできました。
目を覚ますと突如山でこうふんした。
ハイウェイオアシスってやつですね。
SAで記念にポケモンGOのジムバッジもらってたんだけど、「RX-78」っていうジムがあったので慌てて捜し回ったらショップがあって、ガンダムさんがいた。
SAごとに名産物でも食べようと思ってたんだけど、いまいちおなか空かなかったので何も食べられなくて無念。
次にどこか行く時は、どこのSAに何があるとかも調べて行きたいなあ。
などと移動も満喫しつつ、予定時間よりだいぶん早めに名古屋着
久しぶりだねナナちゃん!!
私はよくわからんけどナナちゃんがすごく大好きで、名古屋に来るとかならず会いに行きます。
再開発でナナちゃん存亡の危機と知ってハラハラしている…ずっとここにいてくれ…。
ナナちゃんに別れを告げて、名古屋からさらにバスに乗って、お目当ての徳川美術館へ
バスからちょっとだけ歩くので道がわかるか不安だったんですが、どう見ても審神者さんがたくさんいたので全然迷わなかった。
目玉の本作長義を間近で観たい人用の列がそこそこ並んでいたので、並ばす観ることにする。
最近そういう感じで「近くで鑑賞したい人のための列」が用意されてることが多いんですが(というか刀剣乱舞に実装された刀が展示されてるそれなりの規模の展示は、行った限り全部そうだった)、ちょっと離れた位置からの方が観たい部分が見えることがあるので、まず並ばなくなった。
あと最前列だと、あんまりじっくり時間をかけて観ると迷惑になってしまうので、人の隙間からいろんな角度で観る方が見やすいのだった。
まだまだ勉強が追いつかないとはいえ、何も知らなかった時より0.1パーセントくらいは「観ておいた方が自分が楽しいところ」がわかってきたので、その辺りを重点的に。
「刀の鑑賞は姿と形から」って言われてるけど真っ先に刃縁から観ちゃう、まず刃縁、次に映りがあるかどうかを確かめるところから始まる。
その他あれこれ眺めて、入り口でもらった目録に気に入ったやつとか気になるところをメモしつつ…とかやってると、とても全部回りきれないわけですよ。
回りきれませんでした…あと三時間くらいあればせめて刀のところは全部観られたかもしれないが…。
ちょっとライティングのせいで見辛い配置もあったので、見えにくい刀は涙を呑んで無視して、ひとめぐり。
この所作はどうなのかなあ、と気になった時に、刀剣会の人と一緒にいるとすぐに教えてくれるので、自分だけで鑑賞するのはなかなか心許なかった。次の勉強会の時に聞いておこう、という辺りもメモ。
入場する時、声優さんの音声ガイドを借りたんだけど、結局全然聞かなかった。
イヤホンが異様に耳に合わずにすぐ落ちちゃってめんどくさかったのもあるんですが、一番聞きたかった刀そのもののガイドじゃなくて、由来の方のガイドしかなかったので(あえてそうしています、というのを最後の最後に言っているのだけ聞いて泣いた…)、全然頭に入ってこなかったのだ…。
この辺り、刀剣会に行くようになってからすっかり意識が変わってしまったなあと思ったんですが、昔は「誰が持っていた、どういう逸話を持つ刀」というのをまず楽しんでいたんですが、今はもうどういう造りなのかを観るのがいっぱいいっぱいで、そこまで頭が回らない。脳の容量が足りない。
とにかく、刀が古いか新しいか、どの辺りでそう感じたのか、と観察→メモするだけでいっぱいいっぱいになってしまった。
逸話は刀が目の前になくても勉強できるので、とにかく刀本体の観察に全力でした。そして全然時間足りなかった。
京のかたな展に引き続き、後藤藤四郎が観られたのが一番嬉しかったかもしれない。
後藤君最高に美しい。
その他あれこれと刀に思うところありましたが、細かく書けるほど知識がないので審神者さん同士で語るに留める。
先入観を持たないように、銘やら時代やらを見ないでまずは刀本体だけ観るようにしているんですが、慌てすぎて物吉君を見落としていた。いや物吉貞宗本体はちゃんと見てメモ取ってたんだけど、展示番号しか見てなかったのでそれが物吉君だと気づかないまま終わってしまった…あと鯰尾も記憶がない。しっかりして審神者私。
過集中と人いきれのせいで途中から頭がガンガンしてきたので、閉館時間間際に鑑賞を切り上げ。
クタクタになって休めるところを探したら、喫茶室を発見。
そういえばこれも目当てだったのだと思い出し、コラボ(とは言っていない)スイーツを食べました。
本作長義カップケーキ
鯰尾藤四郎和菓子セットどや顔のへし切長谷部を添えて
愛刀会の旅行だと団体なのでなかなかこの手のものを堪能できなかったりするため、審神者さんたちと行く旅も最高です。
最後に受付で合言葉を言って、プチッとギフトをいただいて終了。
駆け足でしたが楽しい刀鑑賞でした。
駆け足っていってもあれ以上時間かけてももはや集中が続かなかったので割り切る…。いっぺんに観られる刀ってものすごく少ない本数だなと疲れ果てつつ思い知った。
京のかたな展の時は、愛刀会の人たちから「これとこれは見ておけ!」っていうのを教えてもらって、それだけ見てました。あの展示は一週間毎日通い詰めても全部満足いくまで見られなかった気がする。
帰りは遅めの新幹線を取ったので、乗車までの間に夜ご飯。
あつた蓬莱軒でひつまぶしを食べました。
あつた蓬莱軒松坂屋店
おいしい…おいしい、おいしい…最初から最後までおいしかった、パリパリで香ばしくて噛み締めるごとに何もかもおいしい…。
以前は鰻が苦手で食べられなかったんですが、食べられるようになってよかった。本当によかった。いやよくない、そうしょっちゅう食べられるものじゃないのに好きになってしまうなんて…。
料理が運ばれた来た時は、なかなかのボリュームと迫り来る乗車時間に「食べきれるだろうか…」と不安になったんですが、十分もすれば「ああ、どんどんなくなる、あとちょっとしか食べられないなんて」という嘆きに変わっていた。
また食べたいなあ、蓬莱軒のひつまぶし…。
ばたばたと名古屋駅から新幹線に乗車
飲むようにひつまぶしを食べたけれど、入店にちょっと時間がかかったのと、提供まで思ったより待ったので、新幹線の時間まで割と差し迫っていた。
慌ててタクシーで名古屋駅まで移動。ゆっくりお土産を見る時間もなく、急いでホームへ。
徳美も時間なかったから、全然お土産買えなかったのも無念。
そう遠くないし、また来よう、と誓って東京に帰りました。
帰りは新幹線で全員横並びだったので(行きのバスは席が分かれてしまった)、声をひそめつつお喋りに興じる。
それぞれ推しが違うんですが、萌えで頭おかしくなってる人の話を聞くのはいつだって楽しいです。
移動がハードだったので体力が心配でしたが、行きのバスで寝られたのと、その他の移動も無理せずいのちだいじにタクシーを使ったりしたので(あと多分萌えの力で…)、帰ってきても特に体調を崩すことなく、気持ちは大変元気になる、いい旅行でした。
またちょくちょく旅行を復活させたいな~。
夜行バスにも乗ってみたいです。