来年も多分ほぼ日手帳
10年くらいほぼ日手帳を買ってるんだけど、「買ってる」って書き方で底が知れそうな気もするけど買うだけで全然使いこなしていない。
スマホを持つ前は仕事や遊びや通院のスケジュールを書き入れたりしてたんだけど、最近はもう
これだけあればタスク管理的な意味での手帳は必要なくなってしまった。
予定を書き入れて、何日か前からリマインダー設定して自分宛にメールを送るようにしつつ、Googleカレンダーと同期させるという使い方が自分に合ってたっぽい。
「ああ、もう紙の手帳でスケジュール管理する必要もないな。日記とかも毎日書かないなら白紙のページが増えてプレッシャーになるからいらないな」
と思った瞬間、なぜかむしろほぼ日手帳を使うようになりました。何でや。
「こうしなければいけない」「ちゃんと使わなければいけない」→「きちんと使いこなせなければ持つ意味がない」と思っていたんだろうなあ。
なので、最初から「使いこなせない」とわかって、気が楽になったらしい。
わたしは割とこういうところがあります。そういう人多い気がするけど。
ちょっとしたアイディアとか日々のメモを取る、というのに憧れているんだけど、小説のメモは思いついた時にバーッと書き連ねるからオリジナルの1ページじゃ全然足りなくてそれ用の大学ノートを持ち歩いてるし、日々の気付きなどはそもそもあんまり気付くことがなかったり(どうなの…)、あと格言とか胸に沁みた言葉などをメモするのはどうも…気恥ずかしくて、自分を叱咤する言葉とかも何か無理で、いやほんとあなたほぼ日手帳向いてないねって今書きながら思っている。
が、最近は毎日「自分の体調」「ねこの体調(+ねこがどのようにかわいいか)」「今日やった仕事・今日来た仕事の連絡」「近々でやるべき作業」「世の中の大きな出来事」を色分けしてメモしています。
ねこがかわいいので自然とメモできるようになったのかもしれんな…。
うちにいるねこは、病気をいくつか持っていて、ちょくちょく体調を崩すので、自分を安心させるために体調の覚え書きをしている。たとえば、「たくさん吐いて何も食べられない日が三日続いたけど、四日目にミルキーちゅーるを食べるようになってからは持ち直した」とか。
もちろん頭でも覚えてるんだけど、見返して、「この時もごはんを食べなくなったけど、じきにまた食欲は戻るからだいじょうぶ」とおまじないのように唱える。
あと「今日も(わたしに)べったりでかわいい」とかも書く。かわいいから。
ねこの記録ついでに、自分も熱があるとか、お腹が痛いとか、いろいろ書いておく。前は体調管理アプリに書き込んでたんだけど、使いやすかったアプリが機種変更で使えなくなってしまったのと、病院でパッと見るのにアプリより手帳の方が実は早いと気付いた…。
仕事のメモは、書いておいた方が何となく仕事をしている人ふうでかっこいいかなと思ったからです。
前はちゃんとどれくらい書けたかとか進行を管理するために書いておこうと頑張ってたんですが、なにぶん書けない時はぜんぜん書けなくて「メモを取らねば」というのがどうしてもプレッシャーになってしまって手帳を開くのも嫌になっていた。アホだ。
いまは、ねこについては毎日いくらでも書くことがあって、白紙のページというのがなくなったので、ついでに仕事についても書けるようになりました。
ねこは偉大という話だな。
「世の中の大きな出来事」については、別に社会派になろうというわけではなく、昔の新聞などを見るのが好きなことに思い当たったからです。
見返した時に、「この時はこういう事件があったんだなあ」って思い出すのが楽しい。
ということに、引っ越しで昔の手帳を見返して気付いた。
ぱらぱらページをめくって、「この年はこんな事件があったんだなあ」などと自分とはまったくかかわりのないできごとについて思いを馳せるのが、単純に楽しいだけです。特に役には立たないんだけど、「自分が楽しい」っていうのを最優先にできるようになった。自然と。ねこのおかげだな。
でも昔の手帳は怖いですね、十代後半から二十代半ばまでは、こう、滅茶苦茶プライベートな…主に、友達や恋人に対するネガティブな意見というか不満というかをですね…書き連ねていてですね…わたしはわたしが嫌いなタイプの女過ぎてむしろすげぇなって思うわ、何でこんなに好きな人に対しての恨み辛みというか「相手がわたしのことを大事にしてくれない!」ということに対してこんなにクソみたいな長文を書けるんだ…怖い…自分のことは棚に上げっぱなしだし粘着質なわりに一度冷めた時の割り切り方がものすごくて、いやもう身近にいたら絶対近づかんわこんな女…。
(つらくなってきた)
自分の日記的なメモ見て毒気にやられて具合が悪くなった。
それより、一番辛いのは高校時代に学校でも家でもうまくいかなくてという時期に書いてあった「助けて直江さん」という文字です。
な、直江さんは助けてくれないと思うよ!?
(つらくなってきた)
あとは、上にも書いたけど項目によって色分けするのが楽しいので、気軽にメモできる感じになりました。
人の手帳を見るのが好きで、イラストに色がついていたり、マステなどでかわいく飾ってあるのがいいなあと思ってたんですが、わたしは絵もあれだし…色彩センスもないし…文字だけびっしり書いてあるとなんか怖いし、見返すのもしんどい。
けど、色分けしてあれば「何のことについて書いてある」っていうのがすぐわかるし、たとえば「この薬を飲んだあとの体調はどうだったっけ」っていうのを探す時に、決まった色の文字を探せばいいので楽だった。
ごめんこういうの多分手帳使いこなしてる人にはあたりまえなんだろうけど、ほんとに最近いろいろ気付いたんだ…。
わからないままだけど手帳にかんする本を読むのも好きなので、今年も買いました。
「自分が使いこなすためのお手本」としてじゃなくて、完全に読みものとして読んでいる。
石田ゆり子さんと坂本真綾さんが好きなので、今年はとりわけ楽しいです。
というか去年買いはぐっていたから気付かなかったんだけど真綾さんの手帳出てたんだ…!
と思ったがこれはファン以外が手に入れるのはむずかしいやつだったのか。
今年は「ファン以外の人にも手に取ってほしい」って書いてるから買えるのかな。
ここ数年、MOTHERのカバーを買うことにしているのでさほど迷わないんだけど(MOTHERのどっちの柄にするかは迷う)、来年はビートルズの鳥のやつもかわいいので迷ってる。
でもたぶんまたMOTHERにするんだろうな。