ポメラDM200が自分に必要なのかどうかを延々悩んでいる

キングジム(Kingjim)
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発売の話題を聞いた直後は絶対買うぞと思ってたんですが、これで小説が書ける気はしないので、果たして必要なのだろうかと。
何で小説が書けないかと言うと、一太郎がついていないからです。
一般的に小説を書くために一太郎が必要かと言ったら全然そんなことないし、一太郎が優れたワードプロセッサかといえばやっぱりそんなこともないよなと思うんですが(少なくともこれから小説書くって人がそのために一太郎買うって言ったら「変わった人だな」と思う)、初めて触ったPCに最初から一太郎がついててもう長年使ってるので、小説を書く=一太郎を使うになってしまっているという話です。

具体的には、わたしは小説を書く時の自分用フォーマットが決まっていて、横書きで何文字×何行って書式を、パソコンで(=一太郎で)小説を書くようになってから、ずっと守り続けているのです。
割と目にするのが「縦書きじゃないと小説を書けない・書いてる気がしない」という字書きさんなんですが、わたしはそのまったく逆で、縦書きだと小説が書けないため、ずっと横書きです。
でも校正する時やページ数を確認する時などは、もちろん発行する書籍の書式にしないとなので、「レーベルごとの文字数・行数にする」というマクロを組んで、ワンクリックで変更できる状態にしています。
で、横書きでだーっとベタ打ちする途中途中で、「今何枚くらい」っていうのを確認しつつじゃないと、落ち着いて書けない。確認したあとに横書きベタ打ち用の書式にワンクリックで戻せるようにもしてあります。

自分でもわけわからん癖だなと思うんですが、たとえば某社文庫さんだったら42文字×17行っていう書式で「今何ページ目」と確認するのに続いて、なぜか「四百字詰めの原稿用紙だと今何枚くらい」というのも確認しながらでないと、書き進められないという…ほんとにわけがわからない。
これさえなければ、せっかく縦書き不要なんだから別に一太郎じゃなくてもどんなエディタでも選ばず使えるんですが。
今のとこ、一太郎以外で「特定の書式にワンクリックで変更」っていうのができるテキストエディタなりワードプロセッサなりを知らないので、他に選択肢がないのである。という話です。

余談ですが、最近ページ数じゃなくて「何文字で」とか「何byteで」って依頼をいただくことが増えて、正直感覚的にようわからないので混乱してしまう。
たとえば販促のSSを頼まれた時に、「こういうサイズの紙でこういう書式で」って依頼されると把握できるんだけど、「何文字〜何文字で」って頼まれると全然しっくりこなくて、一番わかりやすいのはやっぱり「20×20で何枚」って表現なんだよな。
と思うんですが、文字数とかバイト数で来るのが増えてるってことは、今はそういう依頼方法が主流なんでしょうか。
(文庫の依頼だとさすがに文字数×行数×ページ数で来るんだけど)
(単にわたしが小説以外の依頼をいただく機会が増えてるってだけの話な気もする)
ちょっと前に、自分が人に文章を依頼する機会があって、文字数×行数×ページ数で頼んだら、「そんなこと言われてもわからんから文字数で」って言われて、ちょっと苦労した。

話は戻りますが、そういう理由で、「ポメラだと小説が書けない」なわけです。
そしてわたしは一太郎以外にもこれがないと小説が書けないので、

そもそも小説を書く用のツールをモバイル機に求めてもしょうがないなというところで話が終わってしまうのだが。
(ポメラのキーボードで一日文章を書き続けたら腕が死ぬし、そもそも「デジタルメモ」だから長時間書くツールではないだろうなと思うし)

ところでここで言う「小説を書く」というのは「小説本文を書く」という意味です。
わたしは小説を書き上げるまでに、簡単に分けると

  1. おおまかなプロットを書く
  2. 未来の自分・もしくは編集さんが読んで内容が把握できる程度のプロットを作る
  3. アウトラインを作る
  4. 粗書きを作る
  5. 小説本文を書く

という感じでやってます。
「おおまかなプロットを書く」という部分は、家にあるいろんなパソコン(原稿用のデスクトップwin7・原稿用のThinkPad・ネット用のwin10・今ブログ書いてるMacBookAir)、紙の手帳やノート、スマホ、タブレットと、特に道具を選ばず書いています。
デジタルで書く時はEvernoteかATOK pad(Evernote連携なのでどのみちEvernoteってことだけど)で保存して、紙のメモもEvernoteに書き写すので、まあEvernoteがあれば何でも大丈夫。

ならばそのプロットの部分を、Evernote連携があるっていうポメラでやるのはどうかな、と思ったんですが

でもその部分はスマホでもできるしなと悩みもする。思いついた時にパッと書かないと忘れてしまうので、「ポメラ買ったからメモはポメラで取らないと」って自分ルールを作ってしまうと、ポメラが見つからない時に発狂するのが目に見えている。決めたルールから逸れると脳が拗れて何もできなくなるタイプなので…。
あとポメラはEvernoteに送れるってだけで、双方向で編集はできないっぽいので、ちょこちょこプロットにメモを足してく感じの自分の使い方とは合わんなあとも。

じゃあアウトラインを作るところで利用するのはどうかな!?
と思ったんですが、これも、Evernoteに書いた文章をポメラに引っ張ってこられないところで無理だった。ポメラSync使えばいけるんだろうけど、プロセスが増えると絶対めんどくさくなるのが目に見えている。
あと今アウトラインプロセッサはこれを使っているし、

もうちょっと簡単な機能でいいなら紙copiか一太郎のアウトライン機能を使えばいいだけだしなあ。

そんな感じで仕事の「小説本文を書く」についてはポメラでは不可能なので、それ以外の部分で活用できないかな〜みたいなことを考えて、それにしたって必要だから欲しいわけじゃなくて欲しいから必要な理由を考えてる辺りできっと自分には必要ないものなんだろうなっていうのはわかってるんですが、おもちゃは欲しいじゃないですか。
何かポメラ使わないといけない理由ないですかね、これを使って小咄を週に一本書かないと地球が滅びるとか。

と書いてて、何となく、最近仕事はともかく同人活動(含・二次創作)の方で「書きたいものを温めている間に時が流れ過ぎる」「書こうと思っていた話が原作の展開によって書けなくなる」ということが頻発していて、「書きたいものは温めずにすぐに出す癖をつけなければ」と思い詰めていたところだったので、いっそ趣味の創作専用機にすればいいんじゃないかな!?
と思いつきました。
遊びで文章書く時はポメラで、というルールを作るのは悪くない気がしてきたぞ。
大丈夫、ポメラ必要です。
よし買おう。

ここまで読んだ人はわかると思うんですが現在大変原稿が詰まってます。
休憩のつもりで書いたら長くなったので仕事してきます。

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