格好いいことを格好よくやろうとすると格好悪い

読書,日常あれこれ

今日も栃木小旅行。
天気がよくて茫然とする。

平日の午前中でも高校生がもりもりいる。
今日もまた感銘を受けたのが、女子高生が制服のスカートの下にジャージどころかボンタンみたいのを履いて、学校指定の鞄、スポーツバッグみたいのを背負ってるんだけど、その青い鞄の底に白いポスカ的なもので「ちばロッテマリーンズ」って書いてあった。
ちば!
ちば!
ちば!
ちば!
ちば!
何か無性に萌えっとしたよォ!

自宅の近くにも結構高校生がいて、それを目当てに原稿を書くためにマックに入り浸って生態を眺めていたりするんですが、やっぱり東京と栃木って違うなあ。どっちの女子高生もすばらしいです。
前にどっかで書いたかも知れないけど、もしかしたら自分が気持ち悪くなって書くのやめたかも知れないけど、女子高生(と女子中学生)は単品で萌え、男子高校生は関係性萌えなのでつるんでるとこに萌えるらしい。
あと今気づいたけど男子中学生も単品萌えでカテゴリ的に女子と同じところにいるのだな。
女子高生ってさ、絶滅する心配がないからすばらしいですよね。

そして栃木で乗り換えの時、二十分くらい時間あるからと油断して本を読みふけっていたらまんまと一本電車を逃して、さらに三十分待つことになった。
先が気になったので待つこと自体は苦ではなかったんですが寒かった。
読んでたのは、

これでした。
綸太郎シリーズが出ていたことを三年も気づかなかったこの節穴ぶり…。このミスの2005年度一位だったらしいというのになんたる。このミスもずいぶん買ってないなあ。
うっすらと、法月さん(作者の方)はもう長編では綸太郎シリーズを書かないんじゃないかと諦めていたので、書店ですでに文庫落ちしてたのを見て声が出るほど驚いた。
でもそうだよなあ、書く人は、書くことでしか生きられないし答えを探せないんだから書かないわけないよなあ。
法月綸太郎は向かうべき位置を本当はわかっていて、そこに到達できないジレンマで自分の立ち位置が揺らいでる感じがして、そういう真摯さがすごく好きだなあと思う。逃げて誤魔化しても誰も責めないところで、まじめに戦っている感というか。
そんで探偵法月も大好きです。日本の探偵で好きなのは法月綸太郎と江神二郎と加賀恭一郎と速水慎二です。何となく悲哀を背負ってる感じがな。探偵とは自己否定と悲哀を背負っていなければいけないと思う。
工藤新一も好きですけど。探偵って数字が入ってる名前多いな。

本編についてはどこをどう語ってもネタバレになってしまうので書けませんが、それにしても被害者が可哀想で可哀想で、こんなひどい目にあって殺されているのにさらっと書いてあるのがすごいなあ。
前よりもちょっと書き手の(か、法月探偵の)視点が事件を傍観するような距離感を保っている気がします。前から法月好きな人はどうなのかな、と同時にこの本だけ手に取った人はどうかな、とちょっと思ったがわたしはすごいおもしろかった。伏線がすべて綺麗に回収されていて、新本格の醍醐味をひさびさ味わえたというか。
もし綸太郎シリーズを読むのならば、順を追っての方がいいかも。「頼子のために」〜「ふたたび赤い悪夢」あたりではもう泣きそうになるよ。

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それはそれとして法月君は相変わらずいい年して彼女もおらずお父さんとふたり暮らしでした。よかったよかった! 綸太郎が親父さんに敬語なところがいつも無性に萌える…。

動きがないのが悲しくてチェックを怠っていたら、最近さらに短編集とリレー小説が出ていたらしい。おうち帰ったら買おう。天かアマゾンカードの番号控えてくればよかった!

 

全然関係ないけど神様のパズルの映画化ってどうなったんだろう。読んだのはずいぶん前ですが、こっちもすごいおもしろいミステリ(わたしの中で)でした。

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