東宝「エリザベート」
エリザベート
ついに始まったよー!
いや初日はとっくだったんだけど、わたしのエリザベートがついにはじまりました。
とりあえず見た分のキャスト
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- 閣下:山口祐一郎
- フランツ:鈴木綜馬
- ルドルフ:浦井健治
- ゾフィー:初風諄
子ルドが誰だかわからんかった。
全体のでき自体は、あんまりいいわけでもなさそうだった。山口さんはちょっと散漫だった気もする。全体的にぼーっとしたイメージがあったんですが、別にダレてるってふうでもなく、これから楽までの間にもうちょっと固まるんじゃないかな〜、という印象でしょうか。
さすがに600回を迎える舞台だけあって、キャストがこなれた感じになってるのが違和感の原因かも、と思いもする。遊びの部分が多くなってて、一路はすごく声が出てたんだけど(去年に較べて)シシィの初々しさがちょっと損なわれてた…ような? いや、元からシシィはあんなだったかも。と見てきたように言うなよ。
散漫だと感じたのは、わたしはあと4回見る予定なので、「ここを見逃したら…!」っていう緊張感が乏しかったせいもあるかも。
とかいいつつ、始まった瞬間ダーッと涙が出てきてびっくりした。
あー、始まったよー。夢のお時間です。最初ふるえが止まらなくて、自分でもどうかと思った。でも仕方ないの。エリザベートだもの。
この10ヶ月ほど聞いていたCDは、2001年度版で、構成と歌と歌詞が結構変更されてたため、舞台を生で見つつ「次はこれがくる」と思った台詞や曲が来ないので、ちょっとぎょっとすることがあった。これが嫌で、最近はエリザごっこも控えてたんですけど、体に染みついてしまっていかんなあ。
好きなシーンは、とにかくハプスブルク家の亡霊たちが集まってエリザベートエリザベート言ってるとこです。冒頭の墓場、結婚式、フランツの悪夢のとこ。あと二幕が始まった直後、ルキーニのソロからエーヤンのとこ、シシィと閣下のとこの流れが泣けるほど好き。
そんで言うまでもなく、ルドルフと閣下の闇が広がるですな。
浦井ルドルフはすごく色気があるし(内野さんにはもっと色気を、と言われていたらしいが)育ちの良さそうな世間知らず感とか、歌もすごくよかったんだけど、しかし去年の井上ルドルフを見てしまうと、物足りなさは否めず…。
浦井が悪いんじゃない、あんなルドルフをやった井上が悪いんだ。
今回井上がいないのが心底残念です。まあショーストップさせちゃうのは(歌がすごすぎて拍手が止まず、舞台の進行が止まってしまうのです)全体としてはどうかと思うんだけど(笑)。
浦井も、楽までにどう仕上がってくるのかを楽しみにしてます。何か偉そう。取り合えずパクに興味がないので、山口・浦井でラストの回を取った。
週末はいよいよ武田トートですよ。んもうドキドキして落ち着きませんよ。気になってネットで評判調べたら、結構いいらしいのですんごい楽しみ。金トートとはまったく違う…ん? タケは何色になるんだ? 写真では青いんですけど。黒?
たーのーしーみーだー。
シシィもトートもフランツもルドルフも、人間的には(閣下人間じゃない)かなりひどい部類に入るどうしようもない作りだと思うんですが、それひっくるめてすべて愛しい。というか、その最悪な人たちがそれぞれ相手を思ったり憎んだりしつつ、という気持ちや立ち位置の距離感に感動して止まないのです。
シシィとトート、シシィとフランツ、シシィとルドルフ、トートとフランツ、トートとルドルフ、どの関係についても、どれだけ時間を掛けて考えても終わらないほどに深いなー、とか。
すべての関係が、シシィを介していなければこうまでならないだろうなーってあたりで、彼女がタイトルになっているのであろうと勝手に思ってます。トートなんて死に神なのに(?)、タイトルはあくまで「エリザベート」であって「トート」じゃないんだもんなあ。黄泉の帝王がシシィに振り回されてるんだよ。すごいよ。
なんて今さら。
あー、ほんと考え始めると止まらない。
今月はもうエリザ期間と決めて、エリザのことばっか考えて過ごします。ごきげんよう!