読む読む
『蒼穹の昴』と『眠りの森』を読んで立て続けに泣かされる。
両方再読なんですが。何度読んでも同じとこで泣くよ。
浅田さんも東野さんも文章がとても読みやすいので、疲れている時にもぐいぐい読めます。
蒼穹の昴はまだ文庫二巻の途中、史了と玲玲の会話で泣かされる。眠りの森は加賀さんのラストの台詞で泣かされる。史了って名前と加賀恭一郎って名前が妙に好きです。名前見てるだけでときめく。
東野さんはこないだ『宿命』を読んだんですが、ちょうどその直前に『雪の断章』も読んでて、何となくミステリというジャンルについてまたつらつら考えました。
というのを眠りの森を読んでて思い出した。
一時期新本格を流行に乗ってあれこれ読んでたんですが、ある程度読んだら割と食傷気味になって、最近ではあんまり手を出してません。前にもどこか書いた気がするんだけど、「ミステリであるがための殺人」というのに食傷してしまったのです。
東野圭吾はミステリ読みたい熱がちょっと落ち着いた後に手を出したんですが、ミステリというジャンルに対してアンチテーゼを持ってる気がして、逆に目新しい感じだった(わたしの中でだけかもしれないが)。そこを意図してやってんだか、たまたま書きたいもんを書いたらそうなったのかは詳しくないんのでよくわからないんですが、まあ『名探偵の掟』なんか書いてんだから前者なんだろうなあ。
ふと法月綸太郎のことを思い出したりもして、法月が根明になったら東野圭吾になるんじゃないかとか…。
つらつら。