はがねの人
夕方、外が真っ暗になって、こりゃあ降るかもしれんと思いあわててごはんの買い出しに。
家を出た時にぱらぱら小雨が降っていたので一応傘を持ち、歩いて三十秒のコンビニに買い物に行って、食べたいものがないからさらにそこから三十秒の店に行く間に嵐が来ました…本当あれはもう嵐! って感じの。すさまじい降りと風と雷。半泣きで買い物を済ませ、家に帰ったら止みました。
何なの!
何となく懐かしくなって、母校のサイトを見たら、校舎や校庭の画像が増えていて、何か胸が詰まりそうになった。
自分が使っていたハイジャンプ用のマットをまだ使っているみたいなので、涙が出そうになった(貧乏さに)。
前も書きましたが、自分が通っていた頃は30kmだった強歩大会がロードレースと改名され、距離も12kmになってて愕然とした。12キロて! わたしん時は15kmにチェックポイントが設置されていて、制限時間内に辿り着かないと、ゴールまでは走らされた上、後日「追走」っつって放課後毎日走らせられる罰則みたいのもあったよ。
今はもう授業で毎日7km走らされたりしないのだろうか。今のあの学校なら、体育の厳しさに退学しちゃう生徒とかいなかったりするのかなあ。それともいろんな人が見るホームページだからあえていいところばっかり書いてるんだろうか。
キョウホ大会っつーとよく誤解されたんですが、競歩じゃありません。歩くわけでもない。まあマラソン大会とかロードレースと同じなんですが。
わたしがいた頃は、女子は27kmが基本だったんですが、わたしが一年生の時ちょうど台風でコース内の橋がぶっ壊れて、回り道しなくてはならぬせいで30kmになり、なぜか次の年もやっぱり同じコースで30km走らされた記憶があります。
30kmかよ! ってものすごくうんざりしたんですが、校長先生が「距離が長くて辛いだろうけど、若いうちに長い距離を走る、何かひとつの大変なことをやり遂げるということは、将来絶対君たちの気持ちの支えになる」みたいなことを言って、ちょっと感動した。
実際その通りでした。強歩大会に限らず、部活で辛い練習をした時のこととか、やっぱ今の自分の支えになってるな〜と思う。「がんばればできる」っていうのを体に叩き込まれましたから。
わたしは受験勉強の経験や受験の経験がないから(高校は面接と実技試験だったし、大学は行ってないし)、受験したことある人に対してコンプレックスみたいのがあります。学歴がどうこうってのじゃなくて、受験勉強みたいに大変なことを長い時間やって、高校や大学合格っていう達成感を味わった人って、土壇場の底力みたいなもんが、それを味わってない人よりあるもんだと思うので。
でも自分がその代わりに、そういうマラソンとか、部活とか体育の授業とか、大多数の人があんまり経験していないだろう厳しいことをやったっていう思い出があるので、ちょっと救いになる。
ただし「がんばればできる」と思ってしまうと、「できないのはがんばってないからだ」になってしまい、自分が失敗した時とか上手く行かない時のへこみっぷりもすさまじいし、自分基準で「努力してない人」に対する見る目も厳しくなってしまって、嫌がられることもあります。
体育会系の人と、そうじゃない人と三人で話していた時、たまたまそういう話になって、わたしと体育会系の人はやっぱり「やるべきことができないのは努力が足りない、甘えてる証拠」みたいな考えで、それを聞いていたもうひとりは「自分を責められている気がする」とへこんでいた。
あんまり人には押しつけないでおこう、と反省しつつ。
自分に関しては、いつも「がんばってないな〜」と思ってしまいます。いつも自分が何もしてないし、何もできていないような、追いつめられたような気持ちになって無駄に焦ったり。
がんばってる人を見て、嬉しかったりする反面、じゃあ自分は何ができるんだろうとか、何がしたいんだろうとか、未だに考えてしまう。学生みたいな。いやもう学生じゃないから余計にか。
いつも何かしたいな〜と思ってます。でも自分に何ができるかわかんないんだよね〜。
結局今の自分にできることって、お話を書くことくらいしかなくて、なのにそれすらもちゃんとできなくて自分にガックリ。相変わらずやりたいこととやれることの距離感に打ちのめされたりしています。
打ちのめされるのは多分理想が高いからで、そこでガックリ来る間はまだがんばれるとも思うんですけどね。「ま、いーや」になっちゃうともうおしまいだろう。
尊敬している人から、「壁にぶつかった時、書けないと思う時は、書く力がなくなったわけではなく、むしろ力がついて理想が高くなったのだ」と言われて、もうすっげー感動して、この言葉を糧に一生書き続けられると思いました。
もう駄目だーって思う時は結構あるけど、大抵は自分の書きたいものと書けるものの落差に苦しんでる時なので、「そういう時は書き続けて理想に追いつきなさい」と言われたとおり、がんばってみようと。
昔より書くことは苦しくなったけど、100mを14秒で走るより10秒で走る方が辛いんだと思って、あきらめずに行きたいと思います。
何だ今日の日記。ごめん。