晴れてウィルフレッドと夫婦になり、質素ながら幸せな暮らしを送っていたエディス。
けれど『生ける屍』の噂は、小さな田舎町にも届いていて…?
英国風ロマンティック・ミステリー続篇登場♡
というわけで「伯爵令嬢ですがゾンビになったので婚約破棄されました」の続篇です。
アンケートで「続きが読みたい」と書いてくださった皆様のお声のおかげで続きを書くことができました、ありがてぇありがてぇ。
以前雑誌掲載された二本は書き下ろしをプラスして文庫化・電子書籍化しております。
可憐で清楚なその美貌から社交界の銀百合とも呼ばれる令嬢エディス。何者かに殺された筈なのになぜか生ける屍として蘇った彼女は、自身を殺害した犯人を探し出そうと決意する。唯一の協力者で剥製師だという謎の青年ヒューゴの助言で周囲の人間を疑ってみるが、全員が怪しく全員が決め手に欠けるのだった。そんなとき、事件のあと一方的に婚約破棄を言い渡してきたウィルフレッドと町で再会する。彼は驚くほど冷たい目でエディスを見て、「なぜお前が生きている」と告げてきて……!?
イラスト:夏乃あゆみ
文庫ラストのとおり、ウィルフレッドがエディスを攫って(メイドを伴い)無事駆け落ち、都会から離れてちょっとした田舎町で小さな家を借りて夫婦として暮らし始めました。
ウィルフレッドは夢を叶えるための活動を始め、エディスも二人の生活とカリンの給金のため自分に何かできないだろうかと模索。その最中、「生ける屍の令嬢エディス・ハント」の噂に尾ひれが付きまくった挙句あちこちで舞台として上演されていることを知り、ちょっとした騒動に巻き込まれる…という話の前編です。
今回も勿論イラストは夏乃あゆみさん、扉がカラーイラストでこれがもう! 泣けるほど美しく!
最高なのでぜひお手に取ってご覧ください…。
続きを書けたのも嬉しいし、夏乃先生のエディスとウィルフレッドがまた見られるのが筆舌に尽くしがたい幸福です。
後篇は11月発売の小説ウィングス秋号に掲載予定です。
文庫未読の方も、是非この隙に雑誌共々よろしくお願いいたします。